| フェラーリ純正ホイールは基本的に「5本スポーク」採用のため、ホイール交換でイメージが大きく変わる |
ドイツのチューニングハウス、「ホイールズアンドモア(Wheels And More=WAM)」がフェラーリ・ローマのカスタムプログラムを公開。
現在ローマはまだ顧客向けの生産が行われておらず、よって現段階ではあくまでも「予定」ではあるものの、ローマはポルトフィーノと多くを共有しているということも判明しており、チューナーにとっても比較的計画を立てやすいクルマなのかもしれません。
フェラーリは伝統的に「5スポーク」ホイールを採用
今回ホイールズアンドモアが公開したのは「ホイール」で、21インチと22インチとが存在。
デザインとしては基本的に「6スポーク」もしくは「6スポークのツイン仕様」ですが、フェラーリは多くの場合において「5スポーク」「メッシュ」デザインを採用しているので、こういった6スポークは雰囲気を変えるのには適しているのだと思われます。
そしてフェラーリが「5スポーク」にこだわるのはその伝統に則ったためですが、これはある意味でフェラーリのデザイナーにとっての「足かせ」であり、逆にアフターマーケットパーツメーカーにとっては「チャンス」だと言えそう。
ちなみにローマの場合、純正オプションだとこういった選択肢が存在します。
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F8トリブートだとこんな感じ。
やはり5スポークをベースにしたデザインしか用意されていないということがわかりますね。
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よって、こういった「マルチスポーク」を装着するとかなり雰囲気が変わるのもまた事実(とくにピアスボルトつきの3ピースだと顕著)。
画像(レンダリング)では車高も落とされており、実際にホイールズアンドモアでは現在ローダウンキットを開発中とのことで、そのほかにはフラップ内蔵のエキゾーストシステム、スポーツ触媒もリリース予定だとアナウンスされています。
加えて出力については620馬力から700馬力にまで向上させるプランも開発下にあるとのことですが、ここ最近、フェラーリのチューニングについては古参のノヴィテックのほか様々なチューナーが参入しており、それだけフェラーリオーナーの意識も変わってきているのかもしれません(販売台数が増え、チューナーにとっても開発コストを吸収しやすくなったという理由もありそう)。
フェラーリは「カリフォルニア」以降、どんどん新しい(これまでフェラーリを所有したことがない)オーナーを呼び込んでおり、ローマも同様に”そのオーナーのほとんどが初フェラーリ”となりそう。
そして、新しくフェラーリに入ってきたオーナーたちはフェラーリのカスタムやチューンに対して抵抗がない人も多いのだと思われ、チューナーはそういった「新しいフェラーリオーナー」をターゲットにしているのだと思われます。
なお、チューニングについては賛否あるかと思いますが、「チューニング」によってそのクルマを取り巻く環境が盛り上がることもあり、長期的に見ると「チューニングポテンシャルが高かったがために人気が出た」クルマも少なくないのかもしれません(ただ、もともとフェラーリはチューニングの必要性がないほどの高い性能を有している)。
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