| 予想されていたモデルが発表されなかった反面、予想外のサプライズも |
さて、ロレックスが予告通り2020年新作を発表。
その内容は「サブマリーナー(ノンデイト)」「サブマリーナーデイト」「オイスターパーペチュアル41」「スカイドゥエラー」。
今回はウワサされていたエクスプローラー/エクスプローラーIIのリニューアルや「グリーンデイトナ」はなく、サブマリーナーのアップデートに集中してきた、という印象です。
新型ロレックス・サブマリーナ「ノンデイト」12460はこう変わった
ここでその内容を見てみようと思いますが、まずは「新」サブマリーナー・ノンデイト、124060。
変化の内容は大きく分けて「ケースが41ミリにサイズアップ」「ムーブメントが新世代へ」。
サブマリーナーはほかモデルのケースサイズがアップされるのを尻目に、1959年発売の5512からずっと40ミリを継続しています。
ただ、現在の時流に合わせ、そしておそらくはプレゼンス強化ということで、ついに41ミリへと移行したということになりそうです。
画像を見ると(ベンツ針やインデックスが変わっていないので)全体的な印象は変わらないままですが、ケースサイズのアップとともにラグ幅も20ミリから21ミリにアップされ、リューズガード形状も変更に。
反面、セラクロムベゼルとその加工(プラチナ蒸着)、ダイヤルやその上の文字、針については変更は無いようですね(ブレスレットとバックルにはほとんど変更はないとされている)。
ケース素材も904Lステンレスティールを採用し、これも「変更なし」。
ムーブメントは「Cal.3230」へ
そしてこれを直接目にする機会はないと思われるものの、大きく変わったのがムーブメント。
新開発の3230が採用され、これは特許を取得したクロナジーエスケープメント(脱進機。エネルギー効率に優れる)を搭載し、パワーリザーブは70時間へ。
外観、内面ともに大きく変わったサブマリーナー・ノンデイトですが、驚かされるのは価格設定で、114060の832,700円に比較して854,700円。
値上げ幅は「2万円ちょっと」にとどまり、これまで大幅値上げを繰り返してきたロレックスにしては「ユーザーフレンドリー」な設定です。
新型サブマリーナ「デイト」もサイズアップ
そして次はステンレススティールモデルのサブマリーナーデイト。
グリーンサブ/ハルクとして親しまれていた116610LV、定番モデルの黒サブである116610LNの後継が発表され、それぞれ型番は126610LV、126610LNへ。
これらのケース径も41ミリへとアップされ、ラグ幅も21ミリへと広がったことでラグそのものは細くシャープに。
ムーブメントは新設計の3235へと変更されていますが、こちらはすでにシードゥエラー(126600)やディープシー(126660)、ヨットマスター(126622)に搭載されているものと同一で、パワーリザーブは70時間。
そして注目すべきは「グリーンサブ」の文字盤が、サブマリーナー50周年記念として登場した「初代グリーンサブ(16610LV)」同様のブラックに回帰したこと。
これは完全に予想外の変更ではあるものの、これによって16610LVの人気が再燃するのか、それとも116610LVが「もう復活しないカラーリングを持つ」希少モデルと認定されるのかは不明です。
参考までに、16610LVは「カーミット」の愛称が与えられていたものの、同じカラーリングを持つ2020年新作「グリーンサブ」がどう呼ばれるのかも興味のあるところですね。
なお、価格については、126610LVが1,009,800円、126610LNでは965,800円に設定されています。※116610LVは987,000円、116610LNは943,000円
そのほかにもサブマリーナ「6モデル」がリニューアル
そしてロレックスはサブマリーナー全体のラインアップをリニューアルさせており、その内容としては「41ミリ化、ムーブメントは3235へ」。
つまりはステンレススティールモデルと同じということですね。
こちらはまずコンビ(ロレゾール)モデルの「オイスターパーペチュアル サブマリーナー デイト(Ref.126613LB/1,509,200円)」。
黒金コンビ、「オイスターパーペチュアル サブマリーナー デイト(Ref.126613LN/1,509,200円)」。
ゴールド×ブルーの「オイスターパーペチュアル サブマリーナー デイト(Ref.126618LB/3,906,100円)」。
ゴールド×ブラックの「オイスターパーペチュアル サブマリーナー デイト(Ref.126618LN/3,906,100円)」。
ホワイトゴールド×ブルーの「オイスターパーペチュアル サブマリーナー デイト(Ref.126619LB/4,195,400円)」。
今回はウワサされた「ステンレススティールモデルにブルーベゼル/ダイヤル」はもちろん、レッドベゼル/レッドダイヤル、レッドの「SUBMARINER」文字も発表されなかったようですね。
オイスターパーペチュアルにも41ミリ
そしてこちらもちょっと驚きなのが、比較的求めやすい価格で人気の「オイスターパーペチュアル」に41ミリが追加されたこと(従来型は最大サイズで39ミリ)。
サイズアップされたことで需要が一気に拡大するものと思われますが、さらに驚かされるのはダイヤルカラーに「ブライトブラック」「ブライトブルー」「シルバー」のほか、「コーラルレッド(オレンジ)」「ターコイズブルー」「グリーン」「イエロー」といった、これまでに例を見ないようなカラーが追加されていること。※一時期、オーデマピゲ・ロイヤルオーク・オフショアダイバーにカラフルなシリーズが登場したのを思い出す
スカイドゥエラーにはラバーベルトモデルも
そしてロレックスきっての複雑時計、スカイドゥエラー。
あまりに過小評価されているモデルとも言えますが、今回「ヨットマスター」「デイトナ」で人気のラバーベルト、「オイスターフレックス」装着モデルが登場しています。
イエローゴールドの型番は326238、エバーローズゴールドの方は326235となっていて、価格は4,228,400円と4,383,500円。
ゴールドデイトナもオイスターフレックスベルト装着モデルの登場とともに相場が大きく上昇しているので、このオイスターフレックス装着のスカイドゥエラーも同様に「人気モデル」となりそうな予感です。
参照:ROLEX