| スバルは世界中で高い人気を誇っている |
スバルがドイツにて販売を行うようになってから40年が経つそうですが、それを記念しスバルの現地法人が「フォレスター・エディション・スポーツ40(Forester Edition Sport40)」を発表。
なお、このフォレスター・エディション・スポーツは468台のみの限定生産となり、その価格は39,956.60ユーロに設定されています。
標準モデルとの相違はブラック仕上げのグリル/フォグランプサラウンド/ルーフレール/18インチホイールだと紹介され、これは日本仕様の「X-BREAK」とほぼ同じにだと思われ、差異はホイール(X-BREAKの標準ホイールは17インチ)くらいであるようにも見えますね。
オレンジアクセントは一部で人気
なお、こういった「オレンジアクセント」は一部で人気があり、三菱もデリカD:5に採用していたことも。
たしかにブラックの樹脂パーツが多いSUVとのマッチングがよく、一層アクティブな印象も受けますね。
今回インテリアの画像は公開されていないものの、外装同様に「オレンジアクセント」が付与され、シートのステッチもオレンジが採用されているとのことなので、内装も日本仕様のX-BREAKに近い仕様を持っているのだと思われます。
現地でのフォレスターは「タフな実用車」?
ちなみにベース車は日本にはない「コンフォート」グレードだそうですが、ほかには「トレンド」「アクティブ」「プラチナム」というグレードが用意されている模様。
そしていずれのグレードも「(現地ウエブサイトを見る限りでは)落ち着いた、大人のシックなSUV」として展開されているようで、したがって日本仕様にある「X-BREAK」は現地には導入されておらず、今回の限定仕様はかなりな人気を呼ぶことになるかもしれませんね。
こういった「販売する地域が変われば売り方も変わる」というのはよくある話で、たとえば日本市場だと「シトロエン」「ルノー」「プジョー」につき、これらフランスの自動車メーカーなので、「おしゃれさ」を全面に押し出していますが、本国フランスだと「日常の足」として燃費や積載性を中心にプロモーションがなされている模様。
ただ、日本には多くの優秀なコンパクトカーが多数存在するので「本国同様のやり方では」とうてい売れるとは思えず(価格的に国産車に勝てない)、よって”おフランス”というイメージを活用しているものと思われます。
参考までに、ルノーが日本でカングーのカタログを作ろうとした時、「ホームセンターで買った植木鉢や家具などがたくさん載る実用車であり、買い物やモノを運ぶのに便利」という本国同様の記載や写真を使おうとしたそうですが、日本人スタッフは「いやそんなクルマは日本にいっぱいいあるし、フランスのクルマなんだからタンスよりもフランスパンを載せないとダメでしょ・・・」と反対したという話も聞いたことがあります(実際に出来上がったカタログがどうだったのか確認できていない)。
話がそれましたが、日本だと「アクティブなファミリー向け」というプロモーションがなされているフォレスターではあるものの、現地ではちょっと毛色の異なる手法で扱われており、レジャー用というよりは高い走破性を持つ実用向きのクルマというポジションなのだと思われます(そのために外観がオシャレなX-BREAKが導入されてなかったのかも)。
なお、今回の限定モデルには「ダークブルーパール」を専用色としてオーダーできるとされており、下の画像(濃いブルーのように見えないこともない・・・)とはまた別のカラーなのかもしれません。※日本のフォレスターX-BREAKにブルーはラインアップされていない
参考までに、今回のフォレスター・エディション・スポーツ40には、「四十」と漢字の入るプレートが装着される、とのこと。
参照:SUBARU