| ヒュンダイは「見える部分」には力を入れているが、そうでない部分にはあまり注力していないようにも見える |
ヒュンダイが新型セダン、ジェネシスG70を発表。
これはBMW 3シリーズ、レクサスISあたりを仮想ライバルとするクルマとなりますが、ジェネシスの採用する最新のデザイン言語を反映しており、ヘッドライトは「クワッド」に、フロントグリルは通称”スーパーマン”に、そしてその下と左右には大きなダクト。
なお、この新型ジェネシスG70は「フェイスリフト(マイナーチェンジ)版」ということになり、先代(下の画像)から大きく変更がなされています。
マイナーチェンジでここまで変わるのは珍しい
なお、マイナーチェンジでここまで大きく印象を変えてくることは非常に珍しく、しかしジェネシスでここまで見た目を変えてきたのは、販売が好調とされるG80、GX80、G90といった上位ラインアップと見た目を統一し、ブランドとしてのプレゼンスを高めるためだと思われます。
ただ、見た目を統一するといっても、その上位モデルたるG80やG90とはしっかり差別化が図られており、G70には「若々しさ」が感じられるデザインが与えられているようにも見えますね。
リアデザインも一新され、テールランプがクワッドに、しかしほかのジェネシスに比べると両端が「つり上がった」形状に。
これはジェネシスのエンブレムをモチーフに「翼」を再現している、とのこと。
そのほか、テールパイプは大きなサイズの楕円に、そしてディフューザーはボディカラー同色となり、トランクエンドは「ダックテール」形状が与えられています。
インテリアについては外装ほど変更点が大きくはなく、インフォテイメントシステムのサイズは10.25インチにアップされ、アップルカープレイ、アンドロイドオート対応に。
なお、現時点でパワートレインや価格についてのアナウンスはなく、それらについては「来月」に発表される、とのこと。
結局どうなのヒュンダイ(ジェネシス)
なにかと最近話題となるのがヒュンダイ。
日本からは一度徹底しているものの再上陸の噂もあり、かつ北米では「かなりな勢いで伸びている」ことが報じられ、かつ品質においてもレクサスを抜いた、と報じられることもしばしば。
ただ、現実的にはヒュンダイ/ジェネシスともにトラブルが非常に多いとも報じられ、評判と現実とが乖離しているところもあるようで、お膝元の韓国でも「ヒュンダイの品質の低さ」はたびたび話題となっているようです。
ちなみにヒュンダイは動力性能よりも「質感」「快適性」「デザイン」に力を入れることで”見た目の”魅力を向上させていると言われ、しかし目に見えない動力性能や運動性能については「今一つ」という見方も。
実際のところ、ヒュンダイのエンジンが優れるという話も聞かず、むしろ環境性能に劣るというレポートもあるようで、「自動車の本質を向上させる」というメルセデス・ベンツはじめドイツの自動車メーカーとは大きく異る姿勢を持っているようにも思えます。