| なかなか欲しい腕時計はコンプリートできない |
さて、定期的にアップしている「今、欲しい腕時計」。
ぼくはクルマと同様に「購入候補」を常にリスト化しておき、なんらかのチャンスがあったときに購入するようにしています(それでも予定外の製品を購入することも多い)。
そして現時点で「購入リスト」に挙がっているのは下記の10本。
ここで今、ぼくがどういったモデルを狙っているのかを紹介したいと思います。
ウブロ スピリット オブ ビッグ・バン キングゴールド ブルー
ぼくはけっこうウブロの腕時計が気に入っていて、それは身に付けていて楽しいと感じるから。
なぜ楽しいと感じるのかはうまく説明できないのですが、「他の腕時計と異なる固有性を持っているから」なのかもしれません(その意味において、G-SHOCKもやはり身に付けていて楽しい。この楽しさは価格とは関連性がない)。
そしてぼくが好きなウブロはちょっと特殊なものが多く、ビッグ・バンでもなくクラシックフュージョンでもなく、トノー型の「スピリット オブ ビッグ・バン」、しかもゴールド、そしてブルー。※オーシャノグラフィックも大好きで、現在コンプリート目指して収集中
なお、ゴールドケースには傷つきにくいセラミックベゼル採用モデルも存在しますが、インパクトという点では「たとえ傷がつこうともゴールドベゼル」を選びたいところです。
パネライ サブマーシブル カーボテック42MM
そして次はパネライ。
これまでにはラジオミール、ルミノールを購入したことがありますが、となると今までに購入したことがないサブマーシブル、かつ最新素材のサブマーシブルを狙いたいところ。
ちなみにぼくは(パネライだと)ステンレスケースにあまり興味はなく、セラミックもしくはカーボンケースに惹かれます。
サブマーシブルはもともと「もともとエジプト海軍特殊部隊のために作られた」というエクストリームなバックボーンを持ち、新CEOのもとで独立したラインアップとしてシリーズ強化が進められている最中で、やはり見た目のゴツさが魅力ですね。
オメガ シーマスター ダイバー300 007エディション
「ノー・タイム・トゥ・ダイ」を最後にジェームズ・ボンド役を降りることになるダニエル・クレイグ。
そのダニエル・クレイグ自身がデザインに関与したというのがオメガ シーマスター ダイバー300 007エディションで、単にカラーを変更しただけではなく、素材やフィニッシュについても通常ラインアップとは大きく異なるのが特徴です。
そしてオメガは一般に売却/下取り価格が大きく下がる傾向にありながら、007系モデルについてはその例に該当せずに高い相場を維持しているのも特筆すべき点。
今回のオメガ シーマスター ダイバー300 007エディションは限定モデルではないものの、それでも短期間で生産が終了することは間違いないと思われ、高い希少性を維持することは間違いなさそう。
そういった「資産価値」を抜きにしても、007ファンのぼくとしては「記念に」手に入れておきたい一本だと考えています。
オーデマピゲ ロイヤルオーク ”ジャンボ”エクストラ シン
ぼくの大好きなオーデマピゲ・ロイヤルオーク。
それはやはり身に付けていて楽しいからに他ならず、その理由は「排他性があるから(他の腕時計に似ておらず、識別製が高いから)」。
これまでにオフショアクロノグラフを3本購入しており、そろそろ違ったものをということでピックアップしたのが”ジャンボ”エクストラシン。
画像は「ブティック限定モデル」のグラデーション文字盤で、最近のオーデマピゲが比較的好んで用いる仕様です。
なお、ロイヤルオーク エクストラシンは「身につけていると知的に見える」「ビジネスシーンにもマッチする」のがいい、と思います。
フランク ミュラー ヴァンガード ヨッティング
実のところ、今までに一本も購入したことがないフランク ミュラー。
それは一時期「妙な流行り方をした」ためで、なんとなく身に付けるのが躊躇われたから。
ただし今ではそういったイメージも希薄化し、ヴァンガードの登場によってユーザー層も変わったために手を出してみようか、と考えているところ。
そしてヴァンガードの中でも「ヨッティング」は優雅さそしてスポーティーさとのバランスが良く、フランクミュラーの中ではもっとも気になるモデルです。
カルティエ サントスドゥ カルティエ
なんどかのモデルチェンジを経て現在に至るサントス。
ラインアップとしては「サントス デュモン」「サントス ドゥ カルティエ」の2つで、ぼくが欲しいと考えるのは「サントス ドゥ カルティエ」。
サントスは世界最古の腕時計としても知られますが、そういったドラマもぼくを引きつける要素の一つ。
そしてサントスはぼくが初めて購入した高級腕時計でもあり、思い入れのある一本です。
なお、サントスについては、いかに形を変えようともカルティエのラインアップから消えることはないと思われ、焦らず納得のゆく1本を手に入れたいところ。
参考までに、こういった宝飾ブランド、ファッションブランドの腕時計はケースやベルトの形状、そして仕上げにこだわる傾向にあり、いかに美しく見せるかを考え抜いているのが腕時計専門メゾンとは異なる部分ですね。
シャネル J12 ブラック
ぼくの大好きなシャネルJ12。
ぼくは腕時計について、さほど歴史やムーブメントについては気にしておらず、ここに挙げた通り「そのブランド固有のものがあるかどうか」が判断の基準です。
よって、いかに歴史が長くとも、いかにムーブメントが優れようとも「普通」の腕時計には興味がなく、お金を払って買おうとまではゆかないわけですね。※歴史の長さは問題ではなく、その歴史の「中身」が重要である
その点、このシャネルJ12は(モデルにもよりますが)セラミックという素材そして鏡面仕上げを持っていて、「だれがどう見てもシャネル」であり、かつ固有のデザインとフィニッシュを採用。
これらが高く評価できるとともに「身に付けていて楽しい」一本です。
なお、シャネルがJ12にセラミックを採用するのは「永遠」をモチーフとしているためで、傷つきにくい、破損しないということをその象徴としています。
J12はこれまでにも2度モデルチェンジを行っており、ぼくが今保有しているのだ第二世代。
しかしこの最新モデルはケースバックがスケルトンに変更されており、「そろそろ第3世代に買い換えるか・・・」と考えているところです。※第二世代までは、セラミックケースの加工の難しさに起因し、ケースバックが安っぽい
ゴリラウォッチ ファストバックGT エスピオナージ
ぼくが強く惹かれるゴリラウォッチ。
オーデマピゲにて活躍したディレクターとデザイナーが立ち上げたブランドで、そのぶん「よく分かっている」素材のセレクトやデザインを行っています。
チタン、カーボン、アルミ、セラミックといった先端かつクルマ好きに訴えかける素材を使用しており、価格に見合わぬ仕上げを持つことも特徴ですね。
現在二本を所有していますが、3本目を検討中です。
パテックフィリップ アクアノート エクストララージ
いまだ購入したことがないパテックフィリップ。
現在はアクアノート エクストララージを予約中ですが、これは実際に見ると驚くほど良くできた腕時計で、最も驚嘆すべきは「文字盤と針とのクリアランスの小ささ」。
それはまるで針が文字盤に張り付いているんじゃないかと思うほどで、パテック フィリップの技術力の一端を表す部分ではないかと考えています。
こちらもやはり「ケースに特徴あり」な腕時計であり、ぼくの好きな要素を高いレベルで満たした一本。
そう考えると「なんで今まで買わなかったんだろうな」という気がしないでもないですが、ぼくは「アンチメジャー」なところがあり、高い評価を得る腕時計ブランドに対して反感を持つ習性があるからなのかもしれません(正確にいうと、高い評価を得る腕時計ブランドが好きでないわけではなく、”評価が高いから”という理由だけで、世間の風潮に流され、自分の考えを持たず、そのブランドに心酔する人々が好きではない)。
ジャガー・ルクルト レベルソ・トリビュート・スモールセコンド
こちらも強い憧れを持ちながらも購入経験がないジャガー・ルクルト。
ぼくは上述の通り腕時計にある種のドラマ、固有性を求めるため、ジャガー・ルクルトの中でも「レベルソ」のみが購入検討対象です。
このレベルソは、もともと上流階級の顧客による「ポロを楽しむ際にも壊れない腕時計を」という依頼によって作られており、腕時計本体をいったん引っ張り出し、裏返して収納することで外部の衝撃から身を守ります。※このあたり、「プールで着用できる美しい腕時計を」という要望によって誕生したカルティエ パシャともよく似た背景
ちなみにぼくが今まで購入しなかったのは「絶対に自分に似合わない」と考えていたからで(この不確実な世の中で、レベルソがぼくに似合わないというのは確定した事実でもある)、しかし購入を考えるのは「身に付けなくとも、持っておくべき一本じゃないか」という考えに至ったため。
加えてレベルソはほとんど価格が下がらず、「持っていれば、いざという時に身を助けてくれるだろう」とも考えています。
欲しいけど「買ってはいけない」腕時計はこれ
そしてこちらは「欲しいけど買ってはいけない」と考える腕時計。
買ってはいけない特定モデルというよりは「買ってはいけないブランド」ということになりますが、その理由は「外観やストーリーに惹かれて購入しても、絶体に品質に納得できずに後悔し、結局は身に付けなくなるであろう」ことが分かっているモデルです。
それでも時々欲しくなってしまうことがあり、その意味では「欲しくもならない腕時計」よりずっとマシかもしれません(買ってはいけない腕時計と、買う価値のない腕時計はまったく違う性質のものである)。
なお、ベル&ロスもかつてはそういった腕時計のひとつでしたが、現在は非常に高い品質を持つに至っており、むしろ今はぼくにとって「積極的に身に付けたい」腕時計のひとつとなっています。
オメガ
けっこう魅力を感じるものの、価格と仕上げの品質が見合わないと考えているのがオメガ。
ムーブメントの性能や耐磁性など評価すべき点も多いのですが、どうしても目に見える部分の品質が今ひとつだと考えています。
ロレックスと比較されることが多いものの、ケースの「面」や磨きについては比較できるレベルになく、ロレックスと並べてみると必ず見劣りすることになり、そしてそれに気づいた途端に輝きを失ってしまうことになるわけですね。
ただ、「欲しい腕時計」にて挙げた007モデルについては、後悔することになっても手に入れておかねばなるまい、とも考えています。
ブライトリング
そしてブライトリングも「魅力的ではあるが、いつも買ってから”しまった”と思う腕時計。
ケースや針の加工精度、そしてローターを巻き上げるときの感覚、プッシュボタンの操作感などはかなりイマイチで、価格に見合わないと感じることが多いブランド。
ケース形状にも特徴がなく、最近増加してきている個性的な腕時計等と並べてもちょっと見劣りがするとも感じています。
ただしその(パっと見てブライトリングだとわかる)識別性は随一であり、他の人が身に付けているのを見ると、「やるな」と思うことも。
そう考えると、「買って後悔する」というのは裏返せば「買う前にかなりの期待をしている」ということでもあり、やはりそれだけ魅力を感じている、ということなのでしょうね。
パネライ
こちらもかなり魅力を感じるものの、いつも購入すると後悔することになるブランド。
不思議なもので、自分が身につけているとイマイチなような気がするのですが、(ブライトリング同様に)他の人が身に付けているのを見ると「カッコいいじゃない」と感じてしまうことが多々あります。
こちらについても「買ってはいけない」「欲しい腕時計」両方にその名を連ねるという矛盾を見せていますが、それだけ魅力を感じながらも「いざ買ってみると期待するレベルになかった」というガッカリ感が同居する腕時計だということなのでしょうね。