| もしリマックがブガッティを買収すれば、コンセプト・ワンの価格は天井知らずに |
今となっては超レアとなってしまった「リマック・コンセプト・ワン」が約1億8000万円にて中古市場に登場。
コンセプト・ワンはクロアチアのハイパーカーメーカーであるリマックが最初(2011年)に送り出した市販車ですが、当時リマックはほぼ知名度がなく、よって競技用の2台を含めてわずか10台がリリースされたのみ、と言われます。
ただ、その後に元トップギアのパーソナリティ、リチャード・ハモンドが1台を廃車にしており、よってロードカーとして現在残っているのはわずか7台。
「2台目のリマック」は大成功
ただしこのコンセプト・ワンはセールス的に成功しなかったかもしれませんが、リマックの名を世界に轟かせるには十分であり、というのも1,224馬力、0-100km/h加速2.5秒、最高速340km/hという強烈なパフォーマンスを持っていたため。
その後リマックは2台目の市販車となる「C_Two(市販時には名称が変更されるようだ)」を発表しており、こちらは1,900馬力、0-100km/h加速1.85秒という世界最大級の出力、世界最速レベルの加速を誇ります。
そしてリマックC_Twoは発表直後から大きな反響を得ることになり、コンセプト・ワンが10台しか売れなかったのに対し、C_Twoは一瞬で150台が完売することに。
リマック・コンセプト・ワンはEVにしては珍しく「値が上がる」クルマに?
さらにその後、ポルシェがリマックに投資するなどリマックを取り巻く環境は大きく変わることになり、加えてリマックは直近で「ブガッティを買収する」とも報道されていて、もしこれが実現すれば自動車業界にとって「大変なニュース」ということになりそう。
そしてリマックがブガッティを買収すればリマックの価値は一気に上昇することになり、「わずか7台しか存在しない」コンセプト・ワンの価値はとんでもなく上昇するのかもしれません。
通常、EVはバッテリーの劣化や相対的な性能低下によって、中古になると価格が大きく下落する傾向にありますが、リマック・コンセプト・ワンは数少ない(もしかすると唯一の)例外となりそうですね。
なお、リマック・コンセプト・ワンのインテリアはブルガリアの内装チューナー「ヴィルナー」が手掛けたことでも知られます。
参照:Manhattan Motorcars