| 新型ディフェンダーはメルセデス・ベンツGクラス同様に「セレブ御用達車」の仲間入りか |
さて、2019年に先行受注が開始された新型ディフェンダー「ローンチエディション」「スタートアップエディション」が数日で完売してしまい、その後2020年4月に受注を開始するも、「新型ディフェンダー受注の勢いが止まらない」模様。
ただ、新型ディフェンダーは日本だけではなく世界的に同様の状況となっており、そこで問題となってくるのが「納期」です。
新型ディフェンダーはロングボディの「110」、ショートボディの「90」とが発表され、ほぼ同時期に生産を開始する予定だったものの、110の人気があまりに高く、よって「90」の生産を後ろ倒しにするとも発表されたほど。
文字通り、新型ランドローバー・ディフェンダーは「飛ぶように」売れている
ぼくは新型ディフェンダーを購入しようと考えた時期があり、しかし発表と同時に商談に行ったものの、そこで言われたのが「110だと最低で1年待ち、90の納期は全く未定」。
日常の足として購入する予定だったのでそこまで待つことができず、今のところ購入に至っていませんが、デモカー落ちなど即納車が出れば買ってしまうかもしれません(デモカー落ちも順番待ちだと思われる)。
ちなみに発表展示会でも「え・・・この場で注文入れてないのは自分だけ・・・?」というくらい来場者がホイホイと注文を入れていて、久しぶりに”飛ぶように”売れるクルマを見たな、という印象でもあります。
なお、ディフェンダー(とくに110)は相当に大きな車(全長4,945ミリ、全幅1,995ミリ、全高1,970ミリ)なので「自宅やマンション駐車場に入らない」例も少なくないと思うものの、それでもここまで売れるというのは驚きでもありますね。
-
新型ランドローバー・ディフェンダーの展示会へ!コイツは腕時計に例えるならハイエンドモデルのG-SHOCKだ
| 正直、ここまでの完成度とこだわりを持っているとは思わなかった | さて、ランドローバー・ディフェンダーの内覧会へ。日本におけるディフェンダーはショートボディ(3ドア)の「90」と5ドアの「110」 ...
続きを見る
もちろん、ランドローバーも手をこまねいてはいなかった
そこで今回、ランドローバーが発表したのが「NEW DEFENDER ブリッジWプラン」。
これは何かというと、新型ディフェンダーの納期があまりに長く(最長で1年半くらいらしい)、その間にランドローバーの他モデルに乗ってもらい、注文していたディフェンダーが来たらそちらに乗り換えてもらうというお得なプログラム。
これにかかるコストは非常に低く、「頭金とオプション含む車両価格の1%相当の月額で」レンジローバー・イヴォーク、ランドローバー・ディスカバリーに乗ることができるという内容となっており、頭金はディフェンダーへと引き継がれ、下取り額も保証されているため、最小限の負担にてディフェンダーへと乗り換えることができるということになります。
この試算表を見ると、頭金200万円にてまずディスカバリースポーツを購入することになり、760万円から「値引き」60万8000円と頭金200万円とを引いた499万2000円がローン元金。
これを「車両価格の1%」である76,000円を払いつつディフェンダーの納車まで乗るワケですが、18ヶ月後の据え置き下取り額は362万4000円。
76,000円を18回支払うと1,368,000円となり、下取り額は362万4000円に固定されているので、これらを足すとちょうど499万2000円となり追い金は発生せず、いうなれば「毎月76,000円で、ディスカバリースポーツをレンタルするような感覚」かもしれませんね。
こういった例は少なくはない
なお、人気車種の場合はこういった例が少なくはなく、たとえば最近だと急激に人気が出たボルボがこういった手法を採用したというウワサも。
大々的にアナウンスされたわけではないのでディーラー単位で行っていた可能性もありそうですが、人気モデルの納車までに「在庫車」に乗ってもらい、注文していたモデルの納車とともに決まった額で買い戻すということがあったと聞いています。
これによるメリットはもちろん「売上が上がる」「販売台数が多くなる」ということで、とくに販売台数については本社からのインセンティブにも影響するためにかなり(販売店にとっては)オイシイ方法と考えて良さそう。
そして、こういった旨味を考慮すると、一見してディーラーに利益がないような話であっても「実は双方にとってもリットがある」取引なのかもしれませんね。
参考までに、フェラーリやランボルギーニ、マクラーレンなど「オーダーメイドが基本」のブランドの場合、注文してから納車まで7ヶ月~2年ほど待つことになるので、その間に乗るための中古車を同時に購入する人も多いといい、「一人で一気に(新車、中古車の)2台を注文する」パターンも少なくはなく、まさにこれはスーパーカーオーナーならではの事例だとも言えそうです。
新型ランドローバー・ディフェンダーの試乗動画はこちら
-
新型ランドローバー・ディフェンダーに試乗!オンとオフ、ギア感と高級感、新と旧など「相反する要素」を巧みにブレンドした類稀なるSUVだった!!
| 正直、ここまでの出来だとは思わなかった | さて、待望のランドローバー・ディフェンダーに試乗。意外かも知れませんが、ぼくはSUVやオフローダーが大好きで、これまでにもレンジローバー・イヴォーク等を ...
続きを見る