| ロータスの新型スポーツカー、タイプ131の発表は今年後半、パワートレーンは謎のまま |
さて、ロータスが「今年後半に新型スポーツカーを発表する」ということ、そして「エリーゼ、エキシージ、エヴォーラは今年で生産終了」ということを正式に発表。
かねてよりロータスは「新型車発表」のウワサがあったものの、あまりに急な展開ということになりそうですね。
なお、この新型スポーツカーについてはコードネーム「タイプ131」と呼ばれており、ポジションとしては「エヴォーラの上」で、かつてのエスプリ的ポジション。
現時点では市販時にエスプリの名を使用するかどうかはわからないものの、もしそうでなくとも、伝統的に「E」ではじまる名称が与えられるものと思われます。
おそらくロータス新型車のデザインは「エヴァイヤ的」に
今回は計画の発表とともに一枚のティーザー画像が公開されていて、それを見ると右にエヴァイヤ、そして左にはヴェールを被った3台の新型車。
デイタイムランニングランプと思われる発光グラフィックはそれぞれ横長形状を持ち、しかし「1本」「2本」「3本」という差異があることから、それぞれ異なるモデルであるということもわかりますね。
この3台のうちの一台が「タイプ131」になろうかと思われ、そしてこれら3台が「エリーゼ、エキシージ、エヴォーラ」にかわる新しいラインアップということになりそうです。
新型スポーツカーの生産は中国ではなく英国
なお、これら新型スポーツカーについて、その生産は現在のロータス同様に、英国はヘセルにて。
ちょっと前には「ロータスも中国製に」と言われましたが、へセルにはエヴァイヤを生産するための新しい工場を建設しており、ここで新型車3種も生産されるのだと思われます。
そうなるとこれらニューモデルも「ピュアエレクトリック」ということになるかと思われ、しかし現状のバッテリー価格やバッテリー性能を考慮すると「時期尚早」。
もちろん今年後半に行われるのは「発表」のみなので、生産は2022年以降になるかと推測でき、それでも「急すぎるエレクトリック化」。
となると当初はガソリンもしくはハイブリッドにてデビューし、その後にピュアエレクトリックへと移行するのかもしれません(マセラティMC20に近い戦略)。
もしくは逆に、「どこもやってないからこそ」そのラインアップをすべてエレクトリックカーへと置き換え、将来的な地位を盤石にするための「賭け」に出る可能性もありそうですね。
なお、このヘセルの工場については「ヴィジョン80」なる計画に基づいて再編がなされ、今後の高い需要に応えるためにキャパシティを拡大する、ともアナウンスされています。
ただ、ロータスは今後SUVも発売すると報じられ、これは親会社である吉利汽車のいちブランド、Lynk&Coの車体を使用してテストを行っていることから、「(ロータスの)SUVだけが中国生産になる」とも考えられます。
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現時点で「タイプ131はハイブリッド」説が有力
なお、ロータスはタイプ131について多くを語らないものの、ウワサだと現在ロータスが(エキシージ、エリーゼ、エヴォーラに)使用しているアルミニウム製プラットフォームを大幅改修して継続させ、パワートレーンには現在使用しているトヨタ製の3.5リッターV6エンジンに加え、新しくハイブリッドシステムをドッキングさせて500馬力を発生する、とも。
やはり「ピュアエレクトリック」はちょっと無理があるかもしれず、この「ハイブリッド説」が現実的なのかもしれませんね。
そのデザインについてもパワートレーン同様に不明ではありますが、ヴェールの形状を見るに、(エスプリのように直線的ではなく)エヴァイヤ同様に「抑揚の効いた」形状が与えられることになりそうです。