もはやこの流れは阻止することができない
現在ロータスは中国・吉利汽車傘下にありますが、その吉利汽車が1500億円を投じ、中国は武漢に工場を建設している、との報道。
そしてこの武漢工場については、ロータス含む吉利汽車のハイエンドブランドのクルマを製造すると言われていて、ロータスにとっては「初の英国以外の工場」ということになりますね。
吉利汽車はグループ内でのシナジー効果を出したい意向
吉利汽車によると、この工場で生産を開始するのはおよそ2年後の予定で、年間15万台のガソリン車およびエレクトリックビークルを生産可能だとしています。
いまのところ、この工場ではロータスの他にどのブランドのクルマを製造するか不明ではあるものの、おそらくはボルボ、Lynk&Co.、ポールスターもここで製造されることになる可能性が大。
なお、ロータスよりも一足先に吉利傘下に収まったボルボは、すでに中国生産を開始した上で中国品質に自信を見せており、そこまでボルボを変えてしまった吉利汽車には驚かされるほかありません。
さらに吉利汽車はダイムラー(メルセデス・ベンツ)からスマートの株式を取得しており、もしかするとスマートも今後この武漢工場で生産されて「中国産」になる可能性もありそうですね。
現在ロータスについてはその動きが流動的で、現在のところ、ひとまず現行プラットフォームの改良版を持つ新型スポーツカーを発表し、その後にエリーゼ、エキシージ、エヴォーラといった現行モデルをリニューアルするというプランを発表済み。
加えて「待望の」SUVについてもその発売を匂わせる発言を行っており、さらには「ハイパーカー」にまで手を出す可能性も報じられるなど、当面目を話すことが出来ない状況になるのは間違いないというのが現在の状況です。
ロータスはもともと確かな技術を持っており、数々のメーカーがスポーツカー、スーパーカーを製造するにあたって助けを求めようとしたり参考にすることも多く、これに資金そして開発リソースや生産設備がプラスされると、文字通り「鬼に金棒」ということになりそうですね。