| いくらくらいコストがかかるのか、ちょっと気になる |
さて、現在スーパーカーは「速度や加速性能のみ」で語ることはできず、オーナーが購入を決定する際に重視するのは「そのカスタマイズ性」だとも。
現代において幅広いカスタムを顧客に提示したのはマクラーレン(MSO=マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ)であったと認識していますが、その後フェラーリ(テーラーメイド)、ポルシェ(エクスクルーシブ・マヌファクトゥア)についても従来のプログラムをアップデートして幅広く周知させるという活動を行っています。
それはランボルギーニとて例外ではない
そしてランボルギーニについてもパーソナリゼーションには大きく注力しており、同社が展開するカスタムプログラムが「アドペルソナム」。
外装だとボディカラーにはじまりストライプやアクセント、内装では素材やカラー、仕上げ等をこと細かく指定して「自分だけの一台」をつくることができるというものです。
なお、スーパーカーメーカーがこういったパーソナリゼーションに力を入れるのは、顧客満足度向上、ブランドパワー向上のほか、「客単価向上」が大きく関係しているのかもしれません。
なぜスーパーカーメーカーはカスタムに力を入れるのか
というのも、こういったスーパーカーは「顧客が求める分だけの数を作ってしまうと」希少性が下がって価値を損ねることになり、よって「顧客の注文よりも少ない供給量に」とどめる必要があるわけですね。
それでもスーパーカーメーカーとて営利企業なので、利益を追求する必要があり、よって「少ない台数でも利益を得られる」手段として注目されるのがパーソナリゼーション。
これにより購入金額を引き上げ、希少性も維持でき、さらに顧客満足度も向上させることができるということになりますが、今後この流れはさらに加速しそうであり、スーパーカーを新車にてオーダーする際には「パーソナリゼーション代」を最初から考慮しておく必要があるのかもしれません。
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ちなみにぼくは(現在のウラカンEVO RWDで)これまで3台のランボルギーニを新車購入していますが、1台目のガヤルドLP560-4ではそもそもオプション自体がほぼラインアップされておらず、オーダーによるカスタムも可能であったものの一般的ではなく、かつコストも非常に高かったために「ほぼツルシ(オプション0円)」で購入しています。
ただし2台目のウラカンLP610-4になるとオプションの選択肢がぐっと多くなり、しかしまだまだアドペルソナムでできることが不透明かつコストも激高だったので(アドペルソナムでのカスタムを)見送り、通常選べるオプションのみを装着しています(ぼくがウラカンLP610-4を購入した翌年に、ランボルギーニはアドペルソナムをリブートし、選択肢を明確にするとともにハードルを引き下げた)。
そして3台目のウラカンEVO RWDについては「アドペルソナム」を選びやすくなったということもあり、アドペルソナムにてボディカラーを選ぶなど様々なパーソナリゼーションを施すことになり、よってオプション総額は約490万円という金額に。
そして次にランボルギーニを購入する際、「おそらくもっとオプションにお金をかけるだろうな」とも考えています。
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新しく公開されたランボルギーニ・ウラカンEVO RWDは「Blu Uranus Matt」
そして今回、ランボルギーニがオーナー向けアプリ「UNICA」にて公開したのがブルー・ウラヌス・マットにペイントされたウラカンEVO RWD。
もちろんアドペルソナムにてカスタムがほどこされた車両となりますが、アクセントとして「ブロンズ」が使用されています。
フロントだとバンパー内部のエアインテーク内側、フロントフードの「えくぼ」、サイドではウインドウ周辺、リアだとテールエンドやディフューザーにブロンズが用いられることに。
これらは通常のオプションでは選択できず、アドペルソナムにてパーソナルオーダーをかけることになりますが、相当に特別感のある仕様だと思います。
なお、アドペルソナムでは「グラデーション」といった特別な塗装にも対応しているといい、文字通り無限の選択肢にてカスタムを行うことができそうですね。
参考までに、ウラカンのサイドウインドウは「ラーの目(ホルスの目、下の画像)」と(ランボルギーニの)デザイナーの間で呼ばれている模様。※たしかに似ている
インテリアにも「ブロンズ」アクセント
そしてこのウラカンEVO RWDのインテリアにも固有のカスタムが施され、やはり通常オプションでは選択できない「ブロンズ」が採用されています。
ダッシュボード、センターコンソール、ドアインナーパネル、フロアマットのフチ等にゴールドが採用されています。
エアコン吹出口やドアグリップ、センターコンソールはクリア仕上げの鍛造カーボン(フォージド・コンポジット)仕様。
シートバックやヘッドレストにもブロンズにて刺繍が入っていますね。
エンジンスターターのフラップはボディカラーにあわせた「ブルー・ウラヌス」。
この部分のカラー変更も通常のオプションでは選択できず、それだけになかなかインパクトがあります(このパーツをペイントしようと考えたことがあるが、センターコンソールを全部外さないとパーツを取り外せないようだ)。
参照:Lamborghini UNICA