| キア・スティンガーハいいクルマだがなぜか売れていない |
さて、キアがフェイスリフト版となる新型スティンガーを発売。
発売後4年目のリフレッシュということになりますが、細部のデザインに磨きがかかっており、さらに魅力的なクルマへと変化しています。
この新型スティンガーについては昨年8月に先行して発表されていたものの、今回ようやくデリバリーが開始されたるということになりますね。
新型キア・スティンガーはこう変わった
主な変更はヘッドライトとテールランプ程度となり、ヘッドライトだと新形状のLEDデイタイムランニングランプの装備にブラックハウジング、リアだと新しいLEDライトバーが目立つ部分です。
そのほかホイール(18インチと19インチ)デザインも変更され、テールパイプ形状が選べるようになるなど細かい変更が行われており、さらには「ダークパッケージ」なる、エンブレムやホイールなど各部をブラックに変更できるオプションも設定されています。
パワートレインについても変更を受けており、エンジンはこれまでの2リッター4気筒から2.5リッター4気筒へ。
これによって出力は45PSアップの300HPへと向上しているものの、燃費性能は2リッターと同様にとどめている、とのこと。
ちなみにトップレンジは3.3リッターV6ターボを搭載する「GT」グレードですが、こちらの出力は3HPアップの368HP。
出力アップの幅が小さいことについては、それだけ環境規制に適応させつつパワーをアップさせることが難しかったのでしょうね。
ボディサイズは全長4,831ミリ、全幅1,869ミリというけっこう大きなクルマではあるものの、間延びせずに凝縮された印象もありますね。
キア・スティンガーは2017年に5月ソウル・モーターショーにて発表された「クーペ風セダン」で、当時はそのデザイン性の高さから大きな話題を呼んだ一台です。
キア(KIA)はそれまで価格の安いコンパクトカーに特化してきたブランドではあるものの、しかしそこから「先」へ進もうと考え、利益を取れるよう「プレミアムカー」として企画されたのが当のスティンガー。
シャシーのチューンは以前にBWM(のM部門)に在籍し、現在はヒュンダイの「N部門」で指揮を執るアルバート・ビアーマンが担当しており、欧州で鍛え上げられた足回りを持つとされ、実際に相当なポテンシャルを持つことも明らかになっています(コーナリング時には”1G”を超える)。
新型キア・スティンガーのインテリアはこうなっている
そしてこちらは新型キア・スティンガーのインテリア。
エクステリアほど変更範囲は大きくなく、しかし「ドイツのプレミアムカーメーカーに対抗する」ことを目的としているだけあって各部の質感が大きく向上しているようですね。
なお、キアの社長はアウディTTのデザインにも関わった元アウディのデザイナー、ペーター・シュライヤー氏。
さらに最近ではBMWのデザイナーを引き抜いており、ヒュンダイともども欧州自動車メーカー出身者にて重職が固められています。
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つまりデザインと足回りは「欧州プレミアムカーメーカー出身者」が担当したということになりますが、今のところ(フェイスリフト前のモデルでは)思ったほど売れていないといい、しかし今回のフェイスリフトによって販売を伸ばせるかどうかは注視したい部分ですね。
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