| 現段階では「ワンオフ」だが、市販要望の声がたくさん出てきそうだ |
さて、現在独自の発展を遂げている中国の自動車業界。
以前までは日米欧のクルマをコピーする傾向が強かったものの、現在は中国の自動車メーカー各社とも「中国人によりウケる」クルマを模索する方向にシフトしており、そういった意味では「コピー」が減ったようにも思います。
さらに現在中国ではEVを国策として普及させる方向に動いており、中国政府によって保護された地元の新興EVメーカーが大きく躍進していると報じられています。
ぼくはしばらく中国を訪れていませんが、今中国に行くと、路上を走っているのは個性的な中国車ばかりなのかもしれませんね。
そんな中でも異彩を放つワンオフモデルが登場
そんな中国ではあるものの、現在人気なのは「フロントにドーンと立派なグリルを持ち、リアはスタイリッシュなクーペ風」デザインだといい、これはセダンやSUVにも共通するようで、そのため中国では現在フランケンシュタインみたいなクルマが増加中だという話も。
それはさておき、今回紹介するのはRoeweの「iMAX 8」。
見ての通りゴールドの加飾が与えられた、ある意味では中国らしい仕様を持っていますが、これは現地の芸術家、ワンカイファン氏による「ワンオフのアートカー」。
グリルとホイールが専用の「彫刻作品」となっていて、そのほかにも「これでもか」というくらいのゴールドアクセントが付与されています。
残念ながらこの仕様はイベントのための「ワンオフ」だそうですが、おそらくは相当な反響が(中国国内で)あるものと思われ、限定にて市販されたりするんじゃないかとも考えています。
Roewe iMax8はこんなクルマ
なお、こちらが市販モデルのRoewe iMax8。
上海汽車の展開するブランド、Roeweの最上位に位置するミニバンで、6人、7人、8人乗りが選択できます。
Roeweはかつてローバー75をライセンス生産していたこともあり、その関係か「上品で高級な」ブランドというポジションを持つようですね。
このiMax8に積まれるエンジンは1.5リッター(180馬力)もしくは2リッター(240馬力)の2本立てで、トランスミッションは8速AT、価格は320万円〜425万円くらい)。
ピュアエレクトリックバージョンも追加される、と言われていますが、ピュアEVについては、この「フロント全面がほぼグリル」なデザインをどう処理するのか、ちょっと気になるところでもありますね。
Roeweには「RX8」も存在した
なお、Roewe(栄威)には「RX8」なるクルマも存在し、しかしもちろんマツダのRX-8とは全く異なるクルマ。
おそらく中国ではマツダが「RX-8」の商標を取得していないためにこういった事が起こりうるのだと思われますが、逆にマツダは中国で「RX-8」という名を使えないということになるのかも。
ちなみに中国車については、これに限らず、「アルファベットと数字」という組み合わせが多く、とくに中国の自動車メーカーにこの傾向が顕著であるようです(ES9とかEP7とかES33とかEi5とか)。
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参照:CarNewsChina, Loewe