| T.50の「次」、仮称”Project Two”はやや安価なクルマとなりそうだ |
さて、ゴードン・マレー・オートモーティブは衝撃的な「T.50」を発表し、現在開発を進めている段階ですが、その納車を待たずに「スーパーカー第二弾」を発売する計画を明らかにしています。
この第二弾は「プロジェクト・ツー」と呼ばれており、T.50同様のカーボンファイバー製ストラクチャーが採用される模様。
ただしこのプロジェクト・ツーについては、T.50での特徴であったセンターシートレイアウト+3シーターを採用せず、シンプルな2シーターになるようですね。
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プロジェクト・ツーはまだ「求めやすい価格」に?
さらにこのプロジェクト・ツーについて、2シーターへと変更されるほか、やはりT50の機能的な特徴である「ファン」を採用せず、ごくコンベンショナルなエアロパッケージを用いる、とも。
つまりは3億3000万円という高額なT.50よりは「いくぶん」安価なスーパーカー(ハイパーカー)になるものと考えられますが、搭載されるエンジンはT.50と同じくコスワース製の3.9リッターV12(T.50では641馬力を発生)。
現時点ではこのエンジンがデチューンされることになるのかどうかはわからず、T.50同様にマイルドハイブリッドが用いられるかどうかも不明ではあるものの、6速マニュアル・トランスミッションと後輪駆動というパッケージングについてはT50と変わりはないと伝えられます。
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ゴードン・マレーは「EVにも参入」
そして驚くべきは、ゴードン・マレーが”ゴードン・マレー・エレクトロニクス”社を新しく設立し、「小型電気自動車やデリバリーバンに使用する革新的な電気アーキテクチャも開発中」だとアナウンスしたこと。
3億ポンドを投資することにより、Bセグメントに相当するサイズを持つスケートボード型EV用アーキテクチャを開発する意向を明らかにしていますが、ゴードン・マレーはレーシングカーを自作するところから自身のキャリアをはじめたという人なので、正直なところこれはかなり意外。
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ただし過去には「シティカー」なるコミューターを計画していたこともあり、自動車を通じて社会に貢献するという意識が高い人なのかもしれません。
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ゴードン・マレーは将来的に独自のハイブリッドシステムや電動パワートレインを開発予定
このEVアーキテクチャについては、ゴードン・マレーが考案した「スチールのフレームをカーボンで挟み込む」という構造を持つiStreamの知見が活かされるといい、加えてマクラーレンやロータスで活躍したリッチー・シバル氏がゴードン・マレー・グループ内のエレクトロニクス専門部門の責任者となって自動車メーカーやテクノロジー企業向けのEVパワートレインの開発に注力することも明かされています。
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本件に際し、ゴードン・マレーは「自動車の未来はますます電動化が進み、世界で最も軽く、最も効率的で先進的な電気自動車を設計することが不可欠」だと述べており「ゴードン・マレー・デザインへの投資とゴードン・マレー・エレクトロニクスの設立は、その目標を実現するためだ」とも。
加えて「T.50で学んだ先進的な軽量素材や構造の多くは、私たちが開発する電気自動車で重要な役割を果たすことになるだろう。しかし、私たちは内燃機関を放棄しているわけではない。規則が許す限り、V12ガソリンエンジンを搭載した最高峰のドライバーズカーを作り続け、将来的には独自のハイブリッドや電気パワートレインを開発する」と述べていて、様々なプロジェクトが密接に結びついているようですね。
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