| おそらく実車のインパクトはかなりのものだと思われる |
デザインだけなら現在のヒュンダイはかなりいい線を行っている
さて、ヒュンダイ(ヒョンデ)が「エラントラN」を発表。
このエラントラは一部地域では「i30セダン」として販売されているそうですが、エラントラNもやはりi30 Nとの共通となるパーツが多く使用されているようですね。
搭載されるのはほかのヒュンダイ車にも採用される2リッター4気筒ターボ、しかしタービンの直径が5ミリ大きくなることで最高出力は276PSへ。
トランスミッションは8速デュアルクラッチもしくは6速マニュアルが組み合わせられ、0−100キロを5.3秒にて加速する、とのこと。
ヒュンダイ「N」はニュルブルクリンクの「N」
ヒュンダイはパフォーマンスブランドとして「N」を持ちますが、これはメルセデス・ベンツ「AMG」、BMW「M」、レクサス「F」、アウディ「RS」と同様のポジション。
そしてこの「N」はニュルブルクリンク、そしてヒュンダイの本社所在地の住所を表す、とアナウンスされています。
ヒュンダイは多くの著名デザイナーを引き抜いていることでもわかるとおり多数のエンジニアを他社から引き抜いており、「N」についてはアルバート・ビアーマン氏はじめBMW M出身者で固められることに。
なお、アルバート・ビアーマン氏はBMW Mの責任者を努めていたものの、現在では「BMWは何にでもMモデルを設定しすぎる」と批判する立場に回っており、そのためかヒュンダイにおけるMモデルについては相当に慎重な展開を行っているほか、マニア向けとしてマニュアル・トランスミッションを設定することが多いようです。
ちなみにヒュンダイ「N」のイメージカラーはこの「パフォーマンスブルー」、そしてレッドのアクセントが入ります。
スタイリング面だと通常のエラントラに比べ「シャープでエッジーな」デザインが採用され、フロントエンドでは専用のバンパーと大きく口を開けたエアインテーク、新しいスプリッターが採用に。
そしてこれまた専用デザインを持つサイドスカート、リアディフューザー、固定式リアウィング、F1にインスパイアされたバンパー下部のランプ、特別仕様のホイールなどを装備しています。
エラントラNには電制デフも装備
このエラントラNには「N Corner Carving Different」と呼ばれる電子制御式リミテッド・スリップ・ディファレンシャルが装備され、さらにはローンチコントロールシステムも。
他のヒュンダイNモデルのDCTと同じ「N Grin Shift」、「N Power Shift」、「N Track Sense Shift」の各モードが用意されるほか、WRCにヒントを得た統合ドライブアクスルも装着されており、これはドライブシャフト、ホイールハブ、ベアリングを一体化することで1.7kgの軽量化と横方向のグリップを向上させています。
電子調整式サスペンションは、デュアルコンパウンドトレーリングアームブッシュと連動して騒音、振動、ハーシュネスを最小限に抑えつつ、乗り心地とハンドリングを最適化。
さらに4点式ストラットリングとリアスティフバーを装着し、ボディを大幅に強化しています。
なお、このリアスティフバーはレッドにペイントされ、実際に「見える」ところがなかなかナイス。
ブレーキには、14.1インチ(360mm)のディスク、そして耐久性に優れたヒュンダイ独自の高摩擦材パッドを採用。
また、フロントフェイスにクーリングホールドを設け、ブレーキエアガイド構造を採用することで、冷却効率を高めています。
エキゾーストサウンドについてはTCRレースカーのサウンドを再現した「Nサウンドイコライザー」を搭載しており、このイコライザーを使えば、そのエキゾーストサウンドを(音楽同様)高音や低音など個別に調整ができるそうですが(内容からするとフェイクサウンドだと思われる)、リアルなサウンドを轟かせる可変式エグゾーストも備わる模様。
ヒュンダイ・エラントラNのインテリアはこうなっている
そしてこちらはヒュンダイ・エラントラNのインテリア。
アップデートされたインフォテイメントシステムが採用されており、オイルやクーラントの温度をはじめ、トルクやブースト圧などの情報が表示されるほか、専用のラップタイマーを搭載し、一部の市場では、ドライバーの重要な情報をスマートフォンに表示するHyundai Nアプリも提供される模様。
加えてボルスター(サイドサポート)を強化した新しいシートを標準にて採用し、オプションではヒップポイントが10mm低いバケットシートも選択可能。
ステッチやスイッチ類には「パフォーマンスブルー」が採用され、エクステリア同様に特別感を強調しているようですね。
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