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マクラーレンが本社に続きテクノロジー部門も売却!カネになるものはどんどん現金化することに。SUVを発売していればこうはならなかったのに・・・。

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マクラーレン・アルトゥーラ

| これはコロナのせいだけではなく、経営判断が招いた危機だと言わざるを得ない |

今やSUVを発売したとしても顧客が十分にそれを理解できる環境にある

さて、マクラーレンが「自動車およびモータースポーツ事業に集中するため」、テクノロジー部門(マクラーレン・アプライド)を民間投資グループに売却することに。

売却先はグレイブル・キャピタルだと報じられ、今月末までには最終決定(合意)がなされるようですね。

マクラーレンのテクノロジー部門を管理するアンソニー・マーレイ最高経営責任者(CEO)は今回出された声明の中において、「電動化と遠隔計測・制御・分析の能力を活用して、より良い未来を切り拓くという当社の戦略的意図を支える投資を確保できたことを嬉しく思います。当社は、モータースポーツ、自動車、公共交通機関といった既存の顧客・市場セグメントに引き続き注力し、コミットしていきます。今回の追加投資により、長期的な安定性と、顧客のために市場をリードするイノベーションを開発するための追加資金を確保することができます」とコメント。

マクラーレンは自身を切り売りすることでしか生き延びることが出来ない状態に

なお、マクラーレンはコロナウイルスのパンデミック初期において急速に業績が悪化し、販売台数が1/3程度に減少。

これは同じ英国のプレミアムカーメーカー、アストンマーティンも同じ状況ではありますが、反面イタリアのスーパーカーメーカー、フェラーリとランボルギーニは「ほぼ影響を受けず」。

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ただしこれは国籍がどうこうというよりはそのブランドの本質的価値の問題なのだと思われます。

そしてアストンマーティンは「身売り」することになり、マクラーレンはF1マシンなど過去のレーシングカーコレクションを売却することで資金を得ようとしたようですが、これらはすでに抵当に入っているので現金化出来なかったという報道も。

その後にはついに本社売却の話が持ち上がり、実際に売却した後、その買い手からマクラーレンが借り上げるという自体に陥っているわけですね。

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そして今回は頼みの綱のテクノロジー部門を売却

これでなんとか状態をキープできていると思われたものの、まだまだ資金は不足していたようで、そのためマクラーレンは自社のテクノロジー部門を売却することになったのだと推測されますが、この「マクラーレン・アプライド」は比較的業績が好調だと言われ、だからこそ「お金に替えるのには適していた」のかも。

そうやってマクラーレンは「価値のあるもの」から順に現金化しているということになり、そうなると「現金化出来なかったもの」ばかりが手元に残り、今後一層苦しくなるのは間違いなさそうです。

マクラーレン・アプライドは、テレメトリーやデータ分析などの技術サービスを法人顧客に提供することに重点を置いており、この売却によって、先月発表されたサウジアラビアのPublic Investment Fund(公共投資基金)と世界的な投資会社Ares Management(アレス・マネジメント)からの4億ポンドの資金を含む5億5,000万ポンドの増資、今年初めに行われたF1チームの少数株主持分の売却1億8,500万ポンド、最近のマクラーレン・テクノロジー・センター(本社)売却による1億7,000万ポンドとあわせ、なんとか当面を乗り切るということになりそうです。

マクラーレン・アルトゥーラ

やはりマクラーレンもSUVを発売していれば・・・

そして度々思うのが「マクラーレンもSUVを発売していれば」。

参考までに、現在の市販車部門を立ち上げた際に、マクラーレンはセダンやSUVを含むフルラインアップメーカーを目指していたのですが、その後に「スーパースポーツ専門」へと方針転換し、SUVは絶対に発売しないと宣言。

その際には「他所のメーカーのように、カネのためにSUVを発売することで自社のDNAを希薄化しない」と暗に他社を批判していたものの、そのこだわりが現在の危機を招いたことになり、これは株主から経営責任を問われても仕方がないんじゃないかとも考えています。

反面、アストンマーティンはかねてより計画されていたSUV(DBX)が投入され、これによって業績が急回復していますね。

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