| 5台製造されたうち、この「105」のみがオリジナルカラーを維持しているらしい |
そのイメージはみごとに現代のフォードGTへと反映されることに
さて、フォードGTにまたしても限定シリーズが登場。
早いものでフォードGTの生産は今年が最終となり、予定している1350台を作り終えると「これで終了」ということに。
なお、この最終限定シリーズ”フォードGT ’64プロトタイプ・ヘリテージ・エディション”は一連の「ヘリテージ・エディション」有終の美を飾ることになりますが、1964年に製造された初期プロトタイプへのオマージュだと紹介されています。
Ford GT '64 Prototype Heritage Editionはこういった仕様を持っている
フォードGT ’64プロトタイプ・ヘリテージ・エディションは、ウィンブルドン・ホワイトにブラックのボンネットとトリプル・レーシング・ストライプというカラーリング。
スプリッター、サイドシル、ミラーストーク、エンジンルーバー、リアディフューザーにはヴィジブルカーボンファイバーが採用されています。
ホイールはアンティマターブルー(20インチ/カーボンファイバー)、ブレンボ製のブレーキキャリパーはシルバー。
なお、これまでのヘリテージエディションには、2017年に設定されたフォードGT '66(27台)、2018年のフォードGT '67(39台)、2019年のフォードGT '68ガルフ・カラーリング(50台)、2020年のフォードGT '69ガルフ・カラーリング(50台)、2021年のフォードGT '66デイトナ(現在生産中)が存在し、今回のフォードGT ’64プロトタイプ・ヘリテージ・エディションは6番目、そして2022年モデルということになりますね。
フォードGT ’64プロトタイプ・ヘリテージ・エディションのスペックとしてはこれまでのフォードGTとかわりはなく、搭載されるエンジンは3.5リッター・V6ツインターボ(669PS)、エキゾーストシステムはアクラポヴィッチによるチタン製。
フォードGT ’64プロトタイプ・ヘリテージ・エディションのインテリアは「ブラックとブルー」。
ライトスピード・ブルーのアルカンタラ・スエードにシルバーのステッチを施したカーボンファイバー製のシートを採用し、インストルメントパネルにはエボニーレザー、ヘッドライナー、ステアリングホイール、ピラーにはエボニーアルカンターラが使用されています。
1964年製フォードGTプロトタイプはこんなクルマ
このフォードGT ’64プロトタイプ・ヘリテージ・エディションのインスピレーション元は1963年に製造されたフォードGTプロトタイプ。
このプロトタイプは5台のみが製造されているそうですが、今回のモチーフとなったGT/105は唯一オリジナルのカラーを保ったままなのだそう。
フォードによれば、GT/101とGT/102は、ル・マンとモンツァのクラッシュテストの後に廃棄。
1965年のデイトナで1位と3位を獲得したGT/103(ケン・マイルズとロイド・ルビー組)とGT/104(ボブ・ボンデュラントとリッチー・ジンサー組)はリペイントされ、コロラド州のシェルビー・ミュージアムに展示されている、とのこと。
こうやって並ぶと、オリジナルのプロトタイプの雰囲気をよく再現していることがわかりますね。
リアから見るとけっこうサイズに差異があることに驚かされますが、テールパイプの位置に共通性が見られるのは興味深いところです。
フォードGT ’64プロトタイプ・ヘリテージ・エディションを紹介する動画はこちら
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