| これからは「エレクトリック・レストモッド」が増えることになりそうだ |
ただしその価格は安くはなく、ベース車両抜きで約4000万円
さて、ポルシェ911やフォードGTをEVへとコンバートしたことで名を知られるようになった英国のエヴァラッティ(Everrati)。
今回は英国にて開催されたサロン・プリヴェにてピュアエレクトリックカーへと改装された964世代のポルシェ911を展示して話題を呼んでいます。
このポルシェ911は「ガルフ・シグニチャー・エディション」と命名され、フラットシックスはエレクトリックモーターへと置き換えられ、これを駆動するのは53kWhのバッテリーパック。
ポルシェ911ガルフ・シグネチャー・エディションの出力は500馬力
そしてエヴァラッティによれば、このポルシェ911ガルフ・シグネチャー・エディションの出力は500馬力に達するとのことで、駆動輪は後輪のみ、一回の満充電あたり走行可能距離は180マイル(289km)。
0−100キロまでの加速タイムは4秒未満を誇り、「かなり速い部類」ということになりますね。
なお、一見すると通常の911と変わりは無いように見えますが、ボディパネルの多くはあらたに作り直されているといい、たしかに前後フェンダーは拡大しているようにも見えます。
加えてナナサンカレラ風のダックテール式リアスポイラーが装着され、一方でヘッドライトは近代的なプロジェクターへと置き換えられるなど細かいカスタムが施されている模様(サイドウインカーはドアミラーに内蔵されているようだ)。
不思議なことに「ピュアエレクトリック」であるにもかかわらずリアバンパー下部のセンターからは二本のテールランプが覗くことになり、もちろんここから排気はなされないため「意図は不明」。
もしかするとここから外部に向けて近接音が発せられることになるのかもしれません。
ボディカラーは当然「ガルフ仕様」ですが、商標に配慮したのか「GULF」の名はなく、しかしかの有名なガルフブルーとガルフオレンジに彩られています。
センターにオレンジのラインが入るほか、サイドステップはオレンジに、そしてサイドのストライプと「PORSCHE」文字もオレンジに。
今回、エヴァラッティ社の創業者兼CEOであるジャスティン・ラニー氏は、「Everrati社は、世界で最も象徴的な自動車を再定義し、クリーンな未来とともに運転し、楽しむことができるようにします」とコメント。
加えて、「電動化されたポルシェ911 (964)をベースにしたガルフ・ブランドの最初の作品をサロン・プリヴェで、業界の真のレジェンドたちと共に展示できることを誇りに思います。ガルフの見事なブルーとオレンジのカラーリングと当社の最先端のEVパワートレインの組み合わせにより、当社のシグネチャー・エディションは、真に卓越したゼロエミッション・スーパーカーとなっています」とも。
この発言を見る限りでは、「ガルフ」からちゃんとカラーや名称の使用権を得ているのかもしれませんね。
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