
| おそらく、新型ポルシェ911ターボSは「驚愕の性能」を誇るだろう |
もしかするとメルセデスAMG Oneを凌駕しニュル最速の座を狙えるかもしれない
ポルシェは「992.2世代」の911として、すでにカレラGTS、カレラ、タルガ、GT3などをリリースしていますが、ラインアップの完成にはまだ時間がかかる見込みです(いまや911のラインナップは30に近い)。
しかし今回、CEOのオリバー・ブルーメ氏が2025年上半期の決算発表にて、「新型ターボSを年内に発表する」と明言し、直近の「911ニューモデル」がフラッグシップたる911ターボSであることが明らかに。
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ついにポルシェ911ターボSがハイブリッド化。992.2世代の進化が本格化
この新型911ターボSは、既報どおりハイブリッドシステムを搭載する予定だとされ、ポルシェとしては初の「本格ハイブリッドシステム搭載の911ターボ」となるわけですね。
この新型911ターボSには、ポルシェが買収したVarta AG傘下のV4Drive GmbH(現在はV4Smartに改称)製の円筒型バッテリーが搭載されると見られています。
すでにGTSモデルには同社製の1.9kWhの小型バッテリーパックが使用されており、ターボSも同様のT-Hybrid構造を踏襲する可能性が高いとされ、つまり新型911ターボSは同じグループ傘下にあるランボルギーニとは異なる方式にてハイパフォーマンス化を目指すということに。
Image:Porsche
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このバッテリーパックはドイツ・エルヴァンゲンおよびノードリンゲンの施設で生産され、年末までにこれらの拠点で計375人の従業員体制に拡大予定という計画についてもアナウンスがなされています。
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ハイブリッド化によりさらなる高性能化?GT2 RSの電動化も噂に
現行の992.1型ターボSでもすでに640ps/800Nmを発揮していますが、ハイブリッド化によりさらなる出力向上が見込まれており、もちろん追加されたバッテリーやモーターにより車重の増加は避けられないものの、それでも加速性能やサーキット性能の向上が期待されているというのが現在の状況です。
なお、991世代までの911ターボSはどちらかというと「GTカー」としての性質が強く、しかし992世代では「サーキット志向」へと(やや)シフトしており、911GT3系に用意される「ヴァイザッハパッケージ」に近い軽量オプションもラインナップ。
これが意味するところは公式にコメントされていないのでわからないにしても、「ニュルブルクリンクのタイム」だけを見るならば、もはや上位争いはターボやハイブリッド、4WDによって占められており、これまで「サーキットにおけるポルシェのフラッグシップ」であったGT3、そしてGT3 RSではライバルに「歯が立たなく」なっているという状況も。
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よってポルシェは「強力なターボエンジンを積み、そして4WDレイアウトを採用する」911ターボをもってニュルブルクリンクへと挑もうという考えを持っているのかもしれません。
ただしその一方、GT2 RSのハイブリッドモデル投入も噂されており、今後の911シリーズ、とくにターボエンジン搭載モデルがさらに過激な方向へと進化する可能性も考えられます。
エンジンの鼓動と共に過ごす最後の911世代?
ポルシェの将来戦略を見る限り、現行世代の911シリーズが「内燃機関のみで走る911を揃える最後の世代」となる可能性は非常に高く、その中でハイブリッド化されるターボSや将来のGT2 RSが果たす役割は非常に重要(電動化こそが正義であり、進化の正しい方向であるという印象を市場に与えねばならない)。
ポルシェが「電動化とパフォーマンスの両立」をどう実現していくのか、その今後に注目が集まります。
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