| BMWは二輪にせよ四輪にせよ「アーバンモビリティ」に集中しているようだ |
かたや電動バイク、かたや電動アシスト自転車
さて、BMWはミュンヘン・モーターショー(IAA)にてコンパクトEVの「i ヴィジョン・サーキュラーコンセプト」を発表するなど「シティコミューター」としてのEVを中心に押し出しており、メルセデス・ベンツがハイパフォーマンスモデル「AMG EQS53 S 4MATIC+」を公開したのとは異なる動きを見せています。
そして同じくIAAではBMWからi Vision AMBY、バイク部門「BMWモトラッド」よりVision Ambyを発表するなどいっそう「アーバンモビリティの提案」に力を入れることに。
なお、BMWは「CE02」にてバイクとスクーターとの境界を曖昧にしたのと同様、今回の2モデルにおいても「自転車とバイクとの境界」をなくしてしまおうという意図が読み取れます。
i Vision AMBYはこんなバイク
まずはi Vision AMBYについてですが、こちらはe-bikeに近く、「エレクトリックパワーによる自動走行」もしくは「ペダルを漕いでの電動アシスト走行」に対応。
フレームカラーは先に発表されたi ヴィジョン サーキュラーコンセプトと同様のマットゴールド。
乗る場所によって速度を制限するモジュラー・スピード・コンセプトを内蔵しているといい、サイクリングロードでは最高時速15マイル(25km/mh)、市街地の道路では最高時速28マイル(45km/km)までの走行が可能となるほか、市街地を越えたところでは、時速37マイル(60km/mh)まで最高速度を伸長させることが可能です。
見た目は「ちょっとゴツめのマウンテンバイク」という感じですね。
i Vision AMBYの車両重量は66ポンド(30kg)だと紹介され、片持ち式のスイングアームを採用し、前後サスペンショントラベルは120mm。
ちなみにベダルアシスト状態だと「(ライダーの脚力が耐えられるのであれば)300キロの航続距離を確保している」とのこと(バッテリー容量は明かされていない)。
BMW Motorrad Vision Ambyは「小型の電気バイク」
そしてBMWのバイク部門、BMWモトラッドから発表されたのがVision AMBY。
このVision AMBYは欧州における現在の法律に対応していないそうですが(ヨーロッパではe-bikeは時速15マイルに制限されている)、BMWはジオフェンシング技術を使ってバイクの速度を自動的に制御することができ、これをもって法規に対応させようとしているようですね。
上のi Vision AMBYに比較するとタイヤ、フレームともに一回り大きく見えます。
実際のところ、このVision AMBYモータークロスにインスパイアされたデザインを持つといい、がっしりとしたオフロードタイヤと、比較的高い33.9インチ(860mm)のシート高を持つものの、重量はわずか143ポンド(65kg)と、従来のバイクの約3分の1にとどまります。
i Vision AMBY / Vision AMBYともにスマートフォンアプリがデジタルキーとして機能し、ライダーはバイクをスタートさせたり、必要に応じて免許証や保険証の情報を保持したりすることが可能。
現時点ではどちらのバイクもまだ製品化に関する情報はなく、しかし今後数年のうちに販売されるのは間違いないだろうと見られています。
BMWモトラッド Vision AMBYのプロモーション動画はこちら
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参照:BMW