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新興ハイパーカーメーカー「ドラコ」が1億円、1,000馬力オーバーの「ドラゴン」を発表。ただしテスラ・モデルSが「1,000馬力、1500万円」で購入できる今、その存在意義はかなり薄い

新興ハイパーカーメーカー「ドラコ」が1億円、1,000馬力オーバーの「ドラゴン」を発表。ただしテスラ・モデルSが「1,000馬力、1500万円」で購入できる今、その存在意義はかなり薄い

| エレクトリックカーは発売がちょっと遅くなるとすぐに性能や価格の優位性を失ってしまう |

さらに、そのうち1,000馬力が「当たり前」になる時代が来るのかもしれない

さて、2019年に発表され、4つのエレクトリックモーターを内蔵し1,200馬力を発生するということで注目を集めた新興自動車メーカーのハイパーカー「ドラコGTE」。

2021年には納車が開始されるという話ではあったものの、その後どうなったのかはほぼ情報がなく、しかし今回「ドラコ・ドラゴン」なるアップデートバージョンの発売が予告されています。

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ドラコGTEはこんなクルマ

なお、ドラコGTEについておさらいしておくと、これはフィスカー・カルマに関する権利を購入してパワートレーンを入れ替えたもの。

フィスカーは2012年にハイブリッドカー「カルマ」を発表しているものの、これは非常にトラブルが多く、米コンシューマーレポートからは「買ってはいけないクルマ」とまで評されてしまったために売上が伸びず、その後に創立者であったヘンリク・フィスカー氏は中国資本の会社(万向集団)へとフィスカー社を売却しています。

その後、この中国資本の会社は「カルマ」と名を変えて「フィスカー・カルマ」であったクルマを「レヴェーロ」として販売していますが、今回のドラコ・ドラゴンはつまるところ、このフィスカー・カルマ、そしてカルマ・レヴェーロと多くを共有するということになりますね。

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ただ、フィスカー・カルマ、そしてカルマ・レヴェーロともにPHEVではありますが、ドラコ・ドラゴンはピュアEVというところは大きな相違となり、そのほかにもチョコチョコと手を加えているようですね。

ドラコ・ドラゴンはこんなクルマ

そしてこのドラコ・ドラゴンですが、発表済みのドラコGTEとは大きな違いはないと公表されており、搭載されるモーターは4つ、そして5ウェイ・アジャスタブル・サスペンションを採用し、インテリアでは「ラグジュアリーな傾向」を強めているといいます。

ドラコによれば、ドラゴンはGTEに比べて0-60mphタイムが速くなるとされ、しかしGTEのタイムについては公式には何も発表されておらず、よってパフォーマンスは不明です。

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なお、ドラゴンについて価格は公表されていないものの、GTEでは130万ドル(1億4500万円くらい)の価格設定がなされていたため、おそらくドラゴンはこれを超える価格となりそうです。

ただ、現在では「1500万円で」1,000馬力を超え、0−100km/hを2.1秒で駆け抜けるテスラ・モデルSを購入できますし、直線加速ではなく「サーキットでの速さ」を考慮した場合には2500万円でポルシェ・タイカン・ターボSを手に入れる事が可能であり、そんな状況の中で「無名で、実績のない」新興メーカーの4ドアセダンを購入する必要はまったくなく、ドラコについては相当に厳しい戦いを強いられるのは間違いないものと思われます。

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