| それにしても「20万元(日本円で360万円)」という値付けには驚かされるが、売れると踏んでいるのだと思われる |
実際にどれほどの人気を獲得できるのかが非常に気になる
さて、フォルクスワーゲンのパクリとして大々的に報じられた、中国の長城汽車による「Ora パンクキャット」。
これはビートルに酷似した外観、そして4ドアというパッケージングを持ったEVですが、最初に登場したのは今年4月の北京オートショー。
その後何度かのブラッシュアップを経て、欧州の特許庁にもそのデザインが登録されることになり、なんと「公式に」これを発売する権利を獲得することとなっています。
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Ora パンクキャットには女性向け「バレエキャット」も存在
そして今回公開されたのが、そのOra パンクキャットの女性を意識したバリエーション、「Ora バレエキャット」の市販モデル。
(パンクキャットでは)円形だったヘッドライトは底面がフラットな馬蹄形へと変更されていますが、そのほかにもホイールアーチやフロントバンパー、グリルなどの形状も優雅な印象へと「微調整」されることに。
なお、以前に発表されたプロトタイプ(一番上の画像)に比較すると、ドアミラーがちょっと大きくなるなどの変更点もあるようです。
前後バンパーにはバンパレット風のデザインが付与されており、ヘッドライト周辺やドアミラーキャップ、ドアハンドルなどあちこちにクロームが用いられ、ホイールはちょっとレトロな雰囲気を持つアルミ製。
リアにはスポイラーが装着されており、これはおそらく高速走行時のリフト低減という「安全対策」によるものだと考えられます。
なお、トランクには「GWM Ora」「Ballet Cat」のバッジが見えますね。
Ora バレエキャットのボディサイズは全長4401ミリ、全幅1867ミリ、全高1633ミリと「けっこう大きく」、ホイールベースは2750ミリ、車体重量は1710kg。
搭載されるモーターは「ひとつ(169PS)」、そしてバッテリーパックはリチウムイオン(容量は不明)。
最高速度は155km/hに制限されているそうですが、一回の満充電あたり可能な航続距離も現時点では非公開となっています(一説では400kmバージョンと500kmバージョンがある)。
価格はなんと邦貨換算で「360万円」なのでけっこう高価な部類ですが、おそらくは相当に利益が大きいのだと考えています(中国の自動車メーカーは、日本や欧米など他国のブランドよりも”ちょっと”安い値付を行うだけでよく、必要以上に安く売ることはない。そして原価は中国の自動車メーカーのクルマのほうが圧倒的に安い。よって中国の自動車メーカーは相当に儲かっている)。
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Ora バレエキャットのインテリアはこうなっている
こちらはOra バレエキャットのインテリアですが、外観以上に「女性的」で、ピンクとホワイトがダッシュボードやシート含むインテリア全体に採用されています(内装はほとんどビートルとの共通性がないようだ)。
スイッチやエアコン吹出口、ステアリングホイールがレトロな一方、メーターやインフォテイメントシステムはかなり近代的。
センターコンソールにある、クリスタル状のワイヤレス(スマートフォン)チャージャーと思われる物体が目を引きますが、おそらくは内蔵されたイルミネーションにてライトアップされることになりそうですね。
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参照:CarnewsChina