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ケン・ブロックのエレクトリックジムカーナ「エレクトリカーナ」用のピュアEV、アウディS1 e-tron クワトロ・フーニトロンが完成!「停止状態から右足だけでイキナリ150km/hでのドーナツターンができるのはコイツくらいしかない」

ケン・ブロックのエレクトリックジムカーナ「エレクトリカーナ」用のピュアEV、アウディS1 e-tron クワトロ・フーニトロンが完成!「停止状態から右足だけでイキナリ150km/hでのドーナツターンができるのはコイツくらいしかない」

| おそらくはガソリン車とは全く異なる走りを見せてくれることになりそうだ |

旋回性能・速度はガソリン車とは比較にならないものと思われる

さて、史上初のオール電化ジムカーナ「Elektrikhana(エレクトリカーナ)」に向けて、ケン・ブロックとアウディとが提携したことは気泡のとおりですが、今回はそのエレクトリカーナを走るために作られた専用マシンを公開。

これは80年代のパイクスピーク・ヒルクライムで活躍したアウディスポーツ・クワトロ S1にインスパイアされており、その名もアウディS1 e-tron クワトロ・フーニトロン(エレクトリックモデルなので、フーニコーンではなくフーニトロンとなっている)。

そのスタイルはまさにアウディスポーツ・クワトロS1へのオマージュ

そして公開された画像を見るに、まさにそのルックスはアウディスポーツ・クワトロS1そのもの。

特徴的なフロントスポイラーにリアウイング、前後オーバフェンダーが現代風に解釈されつつも新しい車体に反映されているようです。

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ルーフこそ低くなっているものの・・・。

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そのプロポーションは驚くほどアクディスポーツ・クワトロS1に似ています。

もともとケン・ブロックはそのメーカーのヘリテージを大切にする人でもあり、その性格がよくあらわれているようですね。

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実際のところ、ケン・ブロックは「S1フーニトロンは、アウディが1980年代にすでに有名であったものの多くを組み合わせています。アウディのデザイナーが、自分たちの過去からインスピレーションを得て、このクルマの技術と外観を現代のクルマへと独自性をもって移し替えたことは、とてもクールだと思います」と満足げにコメント。

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アウディS1 e-tron クワトロ・フーニトロンはこんなクルマ

そこでこのアウディS1 e-tron クワトロ・フーニトロンについて、駆動方式はその名の通り全輪駆動(2モーター)。

出力やレイアウトについては公開されていないものの、アウディのフォーミュラEカーから2つのモーターを移植したダカール仕様のRS Q e-tronは671ps(680PS/500kW)を発生するため、これに近い出力を持つのかもしれません。

そのほかわかっているのは、このS1 e-tron クワトロ・フーニトロンがフルカーボンファイバーシャシーを採用し、FIA安全基準に基づいて設計されていること。

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「停止状態から右足だけでドーナツターンが可能」

なお、ケン・ブロックはすでにS1 e-tron クワトロ・フーニトロンのテストを行ったといい、「内燃機関やトランスミッションを使ったさまざまなクルマに慣れている私ですが、ここでは新しい発見がたくさんありました。停止状態から右足だけで150km/hのドーナツ回転をするのは、私にとって全く新しい経験です」と述べ、エレクトリックモーターならではのトルク特性には新鮮な驚きを感じたようですね。

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アウディによれば、このS1 e-tron クワトロ・フーニトロンについて、RS e-tron GTも生産しているアウディのネッカーズウルム向上で製造されたとい、外観はインゴルシュタットのアウディデザインが担当したと、とのこと。

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アウディのチーフデザイナーであるマーク・リヒト氏は「このプロジェクトの話を最初に聞いたとき、チーム全体がすぐに興奮しました」と語っており、そのハイテンションを維持した状態で「通常1〜1.5年かかるデザイン期間を、4週間という短期間で完成させた」と述べ、「ケン・ブロックと彼のチームとで常に連絡を取り合い、集中的な意見交換を行った」とも。

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最後にケン・ブロックは「アウディが私と私のチームのためにこのマシンを開発し、私たちの次のプロジェクトに参加してくれたことは、私にとって夢のような出来事でした。フーニトロンは、我々の歴史の次の章を書き、我々のジムカーナストーリーを未来へと導いてくれるのです」と意気込みを見せ、これまでのガソリン車とは全く異なる走りを見せ、文字通りの「新しい章」へとぼくらを導いてくれることになりそうです。

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