| 空気抵抗になりそうなパルテノングリルがどうなるのか気になる |
スペクターの発表はおそらく来年末だと言われている
さて、ロールスロイスは初のピュアエレクトリックカー「スペクター」の発売準備を進めているところですが、「400年間の使用に耐えうるだけの品質を備えるべく」テストを開始した、とアナウンスされています。
すでにカモフラージュ付きの姿がロールスロイスによって公開されているほか、スウエーデンにてテストするプロトタイプも補足されており、そのスタイルが「ちょっと大きめのレイス」っぽく見えることも周知の事実。
プラットフォームはファントムと同じ
「大きなレイス」に見えるのは、スペクターに使用されるプラットフォームが「ファントム同様の」アーキテクチャー・オブ・ラグジュアリーであるためで(このプラットフォームはピュアエレクトリック化が想定されて設計されている)、つまりスペクターはちょっと大きなクルマになるということを意味するものと思われます。
そして今回公開されたのがロシアのKolesaによるスペクターの予想レンダリングですが、もちろんこれまでに公開されたプロトタイプや撮影された試作車をベースにしており、採用される可能性が高い「スプリットヘッドライト」もレンダリング上にて再現されています。
ちなみにこのスプリットヘッドライトは(ロールスロイスの親会社である)BMWの上位モデルにも採用されると見られており、ちょっとした流行となる可能性もありそうですね。
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なお、ちょっと気になるのはロールスロイスの特徴的なフロントグリル、通称パルテノングリルですが、これが今後どういった形で存続するのか。
ガソリンエンジンが廃止されるとなると大きなフロントグリルは不要となり、さらにいえば空気抵抗となってしまうこのグリルをロールスロイスが残す意味はなく、しかしこれを失ってしまうとロールスロイスはそのアイデンティティをも失ってしまうことになり、ちょっと気になってしまいます。
参考までにですが、ドアミラーの有無で(電気自動車の)航続距離が数%は変わると言われ、よってこのグリルの処理によって航続可能距離がずいぶん変わってくるのは間違いなさそう。
ちなみにロールスロイスはつい先日そのマスコットである「スピリット・オブ・エクスタシー」を変更すると発表しており、これは「エレクトリックモデルのみに採用される」ニューデザイン。
これについて、全高が低くなりエアロダイナミクスに優れると紹介されているので、やはりロールスロイスは(当然ですが)空気抵抗を考えているということになりそうで、なおのことグリルデザインが気になりますね。
なお、リアもレイスに近く、しかしテールはかなり絞り込まれ、テールランプは小型化しているもよう。
もちろんこれは予想レンダリングなのでこのまま発売されるとは限りませんが、現時点ではかなりよく考えられたレンダリングだと言って良いかもしれません。
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参照:Kolesa