| おそらく、どんな時代になろうともフェラーリはその伝統を捨てることはないだろう |
むしろガソリンエンジンという枷から解き放たれることで「さらにフェラーリらしく」なるのかもしれない
さて、フェラーリは重要顧客向けの究極のコレクションアイテムとしてICONA(イーコナ)シリーズを展開していますが、今回はベントレーのデザイナー、ダムスフレデリック氏が(フェラーリ非公式にて)エレクトリック時代の新型ICONA、「SP-X」を作成して自身のインスタグラム上へと公開。
なお、フェラーリは現在ICONAシリーズとワンオフモデルに対して「SP」なるアルファベットを割り当てていますが、本作品はそのSPシリーズの「未知のモデル」ということで「X」が追加されているものと思われます。
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フェラーリ SP-Xはこんなクルマ
今回、このSP-Xについて詳細は語られていませんが、デザイナー氏いわく「330P4など、3つの過去のフェラーリからインスピレーションを受けた」とコメント。
もともとICONAシリーズは「過去のフェラーリ、とくに1960年代の美しいレーシングカーのデザインエレメントと、現代の技術とを組みあわせた」シリーズで、これまでに発表されたモンツァSP1/SP2、そしてデイトナSP3についても「特定のモデル」ではなく過去のいくつかのフェラーリからインスパイアされたもの。
その意味では、このSP-Xもまた、フェラーリの考え方を正しく反映した一台だと言っていいのかもしれません。
デザイン的には現在のフェラーリとの関連性も見られ、とくにフロントはデイトナSP3のような雰囲気。
加えてキャノピー状のコクピットもデイトナSP3風ですね。
そしてリアエンドは296GTB風。
電動化時代になればフェラーリのデザインは大きく変わる?
そしてこのレンダリングを見て考えるのが「電動化時代のフェラーリはどうなるのか」ということ。
電動化されれば当然ながら車体のレイアウトがガソリンエンジン時代と全く異なるものとなり、デザインの自由度が飛躍的に向上するわけですが、そうなった際に「過去のフェラーリ」と「これからのフェラーリ」とをどう融合させるのかは非常に気になるところ。
参考までに、フェラーリはつい先日、電動化時代にしかできない設計を持つ新しい車体構造のパテントを出願しており、今後はさらにこういった流れが加速するのかもしれませんね(設計する側もまだまだガソリン時代の考えから抜け出せていないところがあるかもしれないが、今後は完全にガソリン時代の呪縛から開放される時代が来るだろう)。
そしてエアロダイナミクスを極限まで追求する現代のフェラーリらしく、内燃機関の制約がなくなれば更にその形は「フォーミュラカーに近づく」のかもしれません。
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フェラーリICONA SP-Xを紹介する動画はこちら
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参照:damsfrederic, NewCarDesign