| メルセデス・ベンツは今後「オートヴォワチュール」を究極のパーソナリゼーションブランドとして活用? |
ここまで「わかりやすい」豪華仕様を持つクルマも珍しい
さて、先日はウィル・アイ・アムとのコラボレーションにて「Gクラス顔のメルセデスAMG GT 4ドアクーペ」を製作し世間を驚かせたメルセデス・ベンツですが、今回は「極度にカスタムされた」メルセデス・マイバッハ・オート・ヴォワチュール・コンセプトを公開。
このオート・ヴォワチュール(Haute Voiture)については、フランス語の「オートクチュール(ファッション用語で、高級なパーソナルオーダーを指す)」と、やはりフランス語で自動車をあらわす「ヴォワチュール」とを組み合わせたもので、文字通りファッション界の最上級のパーソナリゼーション、そして自動車界でも最高級のクルマとのコラボレーションを意図しています。
そのカスタム内容は想像の範囲を超えていた
このメルセデス・マイバッハSクラスのボディカラーはシマーローズ、それに組み合わせられるのはダークノーティカルブルー(ボディ上部とホイール)。
現時点では「コンセプト」にとどまるものの、メルセデス・ベンツによれば2023年にごく少量の限定車として生産を行うとのことで、そのスペックや価格については現時点では不明です。
このメルセデス・マイバッハ・オート・ヴォワチュール・コンセプトは、コートダジュールにて開催される「アート・オブ・クリエイティング・デザイヤー」にて、プロジェクト・マイバッハ・ヴァージル・アブロー・コンセプト、メルセデス・マイバッハS680 バイ・ヴァージル・アブローとともに発表がなされた、とのこと。
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メルセデス・マイバッハ・オート・ヴォワチュール・コンセプトの真髄はインテリアにあった
そしてこのメルセデス・マイバッハ・オート・ヴォワチュール・コンセプト最大の見所はインテリア。
クリスタルホワイトとダークノーティカルブルーのナッパレザーと、ブルー、ベージュ、ローズゴールド、ゴールドの色調で構成された(シャネルっぽい)ブークレファブリックがキャビンの大部分を覆っています。
ダッシュボードのパネルはホワイトとゴールドのラッカー仕上げ。
ちなみにMBUXインフォテインメントの画面(デジタルインターフェイス)もオリジナルの仕様を持つといい、(ファッションショー会場の)キャットウォークの雰囲気を視覚化するためにグラフィックが刷新され、メニューやタッチスクリーンにに表示されるホームボタン周囲にはローズゴールドのアクセントが施されています。
さらにプロフィール選択メニューには、花やラメのエフェクトを採用し、ユーザーごとに12種類の”着飾った”アバターが用意され、自分だけのオートヴォワチュールのプロフィール画像を作成することができるようですね。
なお、パネル部分のクリアはかなり厚めに塗られているもよう。
一部パーツにはゴールドのアクセントが採用され、センターコンソールには「鋲(リベット)」も。
レザー部分にはメルセデス・ベンツのスリーポインテッドスターがアレンジされてプリントされています。
フロアマットはモッフモフ!
土足禁止にしておかないと一瞬で汚れそうですね。
ドアインナーパネルにもブークレファブリック。
メルセデス・マイバッハはやはり「後部座席に乗ってナンボ」
フロントシートも豪華ではありますが、もっと豪華なのはリアシート。
フロントシートに比較するとブークレファブリックの比率が多いようですね。
シャンパン、そしてグラスホルダーも。
ただ、後部座席のフロアマットもモッフモフなので靴を脱いで乗車することになるものと思われ、となるとこのクルマにもっとも必要なのはシャンパンクーラーではなく「(脱いだ)靴入れ」なのかもしれません。
ドアインナーポケットやクッションにも「動物性の素材を使用してない」フェイクファー。
ブークレファブリックにはオートヴォワチュールのエンブレム。
今回のメルセデス・マイバッハ・オート・ヴォワチュール・コンセプト制作に際し、インテリアに使用されるのと同じ素材を利用したバッグやアパレルも製造されており、車両と一緒に展示されているようですが、メルセデス・ベンツは今後このオートヴォワチュールについてどういった展開を行うのか明かされておらず、そこはちょっと気になる部分。
ロールスロイスやベントレーでは「高度にカスタムできる」ところが顧客に支持されていると言われるので、マイバッハブランドとしても、顧客のいかなる要望にも応えるべく、このオートヴォワチュールを活用するのかもしれません。
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