| 「アキュラ」「プレシジョン」とも精度を意識した言葉だが、実際のアキュラの品質評価は高くない |
アキュラはここから電動化を一気に進め、2030年には販売の50%を電気自動車にするという計画を持っている
さて、アキュラが次世代電気自動車「プレシジョンEVコンセプト」のティーザー動画を公開。
これはアキュラデザインの未来を示すものとをして提示され、エレクトリック時代のアキュラの美学を予見させるモデルだとアナウンスされていますが、動画では「光るグリル、そしてヘッドライト」以外は何もわからず、詳細については8月18日に開催されるモンタレー・カー・ウィークでの公開を待つより他はなさそうです。
動画では「グリルが光る」が
この動画を見ると、グリル(正確に言うとグリルではなくグリルに相当する部位)が「A」エンブレムとともにアニメーション表示をもって発光する様子が収録されており、グリル形状、そしてヘッドライトの両方は現行アキュラのデザインをさらに進化させたもののように見えます。
なお、こういった「フロントグリルが光る」エレクトリックコンセプトは多くのメーカーから発表されており、しかしここはもっとも(衝突や飛び石、飛来物などで)破損しやすい部位だけに実際に(市販バージョンで)発光グリルを採用するかどうかは不明です(修理コストが高く、それによって任意保険の料率クラスが高くなっても困る)。
加えて法的な問題、そして金額的な問題(これによって何十万円も高くなるとクルマが売れず、消費者もそういったコスト増を望まないと思う)もあって実際の市販車では採用されない可能性がかなり高いとも考えていますが、となるとコンセプトカーの段階でここまで「発光グリル」を押し出してしまうと、市販モデルで「光らない」「普通のデザイン」になったときに消費者の落胆が非常に大きいのかもしれません(消費者とは、常に身勝手なものである)。※ただでさえ、アキュラはインテグラのティーザー画像と実物とがぜんぜん違うとして大きな批判を受けている
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市販版の名称はアキュラADX?
上述の通りこのアキュラ・プレシジョンEVコンセプトについては公的になんら情報が提供されておらず、しかしウワサについてはいくつかの情報が囁かれており、まずボディ形状がSUVになるということ。
これはGMとアキュラとが共同にてエレクトリックSUVを(アルティウム技術に基づいて)開発していると報じられていることからも「ありそう」な話です(ホンダ・プロローグ、キャデラック・リリックとの兄弟車となる可能性が高い)。
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そしてアキュラはすでに「ADX」なる商標を出願しているので、既存モデルの置き換えではなく、「追加」にて既存ラインアップを侵食しない形でこのアキュラ・プレシジョン・コンセプトが導入されるのでは、と言われています。
なお、アキュラからは公式にアナウンスがなされていないものの、先般発表されたインテグラが「アキュラ最後のガソリン車」になるのではと言われていて、つまりこれから発表される新型車はエレクトリック化されたもの、もしくはピュアEVになるという話も。
実際のところ「急速にエレクトリック化を進める」計画も公表しており、その計画では「2030年に新車販売の50%をEVにする」というアグレッシブな目標も見られ、今後に期待がかかるところですね。
参考までにですが、「アキュラ(ACURA)」は英語の「ACCURACY(正確さ)」に由来する造語ですが、これに加えてアキュラは「プレシジョン(Precision=精度)」という言葉を使用することが多く(プレシジョンコクピットなど)、しかし現実的にはアキュラの品質評価は高くなく(この1-2年でちょっと上がった)、ここは皮肉な部分かもしれません。
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アキュラ・プレシジョンEVコンセプトを紹介する動画はこちら
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参照:Acura Canada