| まだまだ紹介されていない「ワンオフの」ミニがたくさん存在しそうだ |
ミニはいずれもコレクション価値が非常に高い
さて、BMWは自社にて過去の車を収蔵する「ヘリテージコレクション」を持っていて、これまでにもそのコレクションの中から様々なコンセプトカーや試作車、レアカーなどを紹介しています。
そして今回BMWが自社のヘリテージコレクションから取り上げるのは「ミニのアイスクリームバン」。
これは1960年9月に発売されたミニ・ピックアップをアイスクリーム販売用のバンへと(複数)改造したもので、そのうちの1台をBMWが自社のコレクションへと収めているようですね。
現在、このミニ・アイスクリーム・バンはほとんど残っていないらしい
この「アイスクリームバン」へのコンバートを(当時)行ったのはカミンズ社で、もともとのミニ・ピックアップのルーフとリアキャブの隔壁を取り除き、荷台部分をアイスクリーム販売用の「スタンド」へと改装しています。
このスタンド部分は大きなスライド式の窓を持ち、先端部はラウンドした形状を持っており、2つの窓に加えて「Lollies Ice Cream」の文字とアイスクリームのイラストも。
カミンズ社はこのバンを様々なアイスクリーム販売業者へと販売したそうで、当時はいくつか同様のカスタムを行うビルダーもほかに存在したものの、このカミンズ社のバンのみが持つ「丸いルーフ」はとくに有名だったのだそう。
なお、このルーフやウインドウの形状からして当時は「バットモービル・ミニ」というニックネームで呼ばれたそうですが、これは1960年代に放映された(TVシリーズの)バットマンに登場したバットモービルのウインドウに似ていたためだとされています。
ちなみにこちらがそのバットモービル(似ているような気もするが、そうでないような気もする)。
ただしこのミニ・アイスクリームバンの販売台数はさほど多くはなく、現時点ではほとんど現車が残っていないといい、よってこの個体は非常に貴重ということになりますが、ウインドウに描かれた文字を見るに、アウトドアイベント等に馳せ参じてアイスクリームを販売するために作られたバンなのだと思われます。
このミニ・アイスクリーム・バンはこんなディティールを持っている
そしてミニはこのアイスクリーム・バンのディティールも公開していますが、助手席は取り外され、簡単なシンクや冷蔵庫(冷凍庫?)も。
側面には「ロケットのように飛ぶアイスクリーム」、そして車体後部には「トムとジェリー」のイラスト。
そのかにはこんなワンオフのミニもある
そしてミニはこのほかにも、BMWが所有するワンオフモデルを紹介しており、こちらはデビッド・ボウイがデザインしたというクローム仕上げのミニ。
こちらはファッションブランド、ディースクエアード(D SQUARED)のデザイナー、ダンとディーンによってカスタムされたミニ。
マドンナもオフロードっぽくミニをカスタムしていたことがありましたね(ミリタリー調でドアもないハードな仕様だった)。
ちなみにミニは一時期チャリティーのために毎年様々なワンオフモデルを製作して競売にかけ、その収益金を寄付していたように思いますが、最近はあまりその話を聞かなくなったように思います。
ミニのキャンピングカー「ワイルドグース」。
ミニ「Mr.ビーン」。
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参照:MINI