| ハッチバック版のピュアエレクトリックモデル、ミニクーパーS Eの販売は「著しく」芳しくないようだ |
やはりコンパクトクラスのEVはどうしても割高になってしまう
さて、ミニはエレクトリックモデルとして「ミニクーパーS E」を(特定の地域・国にて)発売していますが、今回そのオープンモデルであるミニクーパーS Eコンバーチブルをアンヴェール。
ただしこれは「市販モデル」ではなく米国のイベントにて使用されるワンオフモデルだといい、今のところ(残念ながら)市販の予定はない、とのこと。※すでにミニクーパーS E、ガソリン / ディーゼルエンジン搭載のミニ・コンバーチブルが存在することを考えると、ミニクーパーS Eコンバーチブルの発売自体は難しくないはず
ミニクーパーS Eコンバーチブルはこんなクルマ
そこでこのミニクーパーS Eコンバーチブルを見てみたいと思いますが、外観はまんま「ミニクーパーS Eのオープン版」。
ただしもちろんオープンであること、そしてボディサイドとフロントバンパーサイドに「THIS TOY IS ELECTRIC」と記されていることがその相違となっており、イベントでは当然ながら「エレクトリック」であることを強く押し出すことになるのだと思われます。
そしてこのミニクーパーS Eコンバーチブルは「コンパクトカーセグメントで世界唯一のピュアエレクトリックドライブトレインを搭載したプレミアムコンバーチブル」とアナウンスされており、すでに発売済みのクーパーSコンバーチブルをベースにしていることから、そのボディサイズとしては(ミニクーパーS Eコンバーチブルと同じ)全長3863mm、全幅1727mm、全高2495mmという数値を持つことに。
パワートレインもミニクーパーS Eと同一であり、181psを発揮するエレクトリックモーター、32.6kWhのバッテリーパックを搭載し0−100km/h加速は7.7秒。
おそらくは重量が増加しているためかミニクーパーS Eの6.9秒より遅くなっていますが、もしかすると重量増加によってバッテリーの消費が増え、それによる走行距離の低下を招かないように加速性能を意図的に抑えている可能性もありそうです(ミニクーパーS Eコンバーチブルは1回の満充電で最大230kmの走行が可能)。
なお、このユニオンジャックが再現されたソフトトップは全自動にて、そして18秒以内に開閉でき、時速30kmまでのスピードであれば開閉操作が可能となっています。
このミニクーパーS Eコンバーチブルは、バーモント州バーリントンからサウスカロライナ州のグリーンヴィル・スパルタンバーグまで9日間のロードトリップを行うイベント「Mini Takes the States」で一般公開されるといい、ミニの広報によれば、「MINIは、このワンオフモデルによって、ミニブランドの特徴であるオープンエア・ドライビングの楽しさをファンにアピールすると同時に、持続可能かつクリヤーで分かりやすい形にて、世界の自動車市場に新たなセグメントにおけるエレクトリック化をもたらそうとしているのです」。
ちなみに発売中のミニクーパーS Eの販売は「非常に」芳しく無く、その理由は航続距離の短さ、価格の高さに集約されると考えていますが、それでもミニは次世代モデルにて(中国の自動車メーカーと共同で)ピュアエレクトリックモデルへとシフトするといい、そこでこれらの根源的問題を解決できるかどうかはちょっとナゾ。
ただし製造コストは大幅に引き下げられるものと思われ(もちろんそれが合弁の目的でもある)、販売価格を引き下げることは考えにくいものの、そのパフォーマンスは大きく向上するだろう、と予測しています。
ミニクーパーS Eコンバーチブルを紹介する動画はこちら
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