| シャンパーニュ・カルボンの製造にかけられる手間を知ると、その価格が安いように感じられてきた |
ブガッティは現在様々な方面にてコラボレーションを加速中
さて、ブガッティは2018年に「シャンパーニュ・カルボン」とのパートナーシップ契約を締結していますが、今回はその「提携に至った経緯」について紹介することに。
その理由とは簡単に言えば「シャンパーニュ・カルボンとブガッティ両者における、完璧さを追求する姿勢がシンクロした」ということになりますが、ブガッティとシャンパーニュ・カルボンは、お互いの歴史の重みを理解しているといい、今回ブガッティがシャンパーニュ・カルボンを紹介するコンテンツを公開しています。
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シャンパーニュ・カルボンはこんな会社
シャンパーニュ・カルボンは、1920年にシャンピヨンでブドウ栽培を始めたドゥヴァヴリ家の5代目にあたるアレクサンドル・メア氏によって2011年に設立されていますが、この1920年というのは、ブガッティ創業者、エットーレ・ブガッティが300km東にあるモルスハイムに工場を設立してから11年後にあたります。
デヴァヴ ァブリ家は小規模ながらも非常に優れたブドウ栽培者であったものの、アレクサンドル・メア氏は、祖父が造った最も古いヴィンテージよりもさらに高級なものを造る機会を追求し、4年以上にわたる研究開発の末、15ヘクタールの畑で伝統的に厳選され、手作業で加工されたブドウの風味を活かす先進的な技術として、炭素繊維を使用したボトルを開発し、2011年にシャンパーニュ・カルボンを設立した、と紹介されています。
グラン・クリュとプルミエ・クリュの産地から、最高品質のブドウのみを収穫し、CEOのアレクサンドル・メア氏を含むチーム全員が参加しながら手摘みでブドウを収穫するそうですが、これらのブドウの生育状況は、アレクサンドル・メア氏が注意深く観察しているといい、四六時中観察するため、アレクサンドル・メア氏は畑の中に家まで建ててしまうというこだわりよう。
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ブガッティがそうであるように、シャンパーニュ・カルボンもまた、最良のプロセスのみを経て製品を作り上げているといい、大手生産者がステンレス製の大きなタンクにワインを貯蔵するのに対し、シャンパーニュ・カルボンは伝統的なオーク樽にワインを貯蔵。
その樽は毎日回転させる必要があり、この作業は、シャンパーニュ・カルボンでは「一人一樽」を責任をもって管理していると紹介されています(メルセデスAMGのエンジンみたいだ)。
オーク樽内にて数ヶ月間熟成させた後、ワインはボトルに移され、カルボンのセラーで少なくとも6年間は熟成されるそうですが、ブガッティの名を関したシャンパーニュ・カルボン・コレクションは、ヴィンテージワイン、つまり保護アペラシオンに従って最低3年間セラーで熟成されたワインのみで構成されているのだそう。
そしてシャンパーニュ・カルボンの特徴の一つである「カーボン製のボトル」は、37もの複雑な工程を経て作られており、この手法によってボトルの中のワインを光から守り、時を経ても変わらぬ味わいを保つことができるとされています。
シャンパーニュ・カルボンのCEOであるアレクサンドル・メア氏によれば、「私たちは、常にカーボンの卓越性を追求してきました。シャンパンへのアプローチも、容器も、テイスティングの結果得られる体験も、すべてです。この崇高なものを求める姿勢は、私たちのパートナーであるブガッティにも反映され、共有されています。私たちは、それぞれの分野で可能性の限界を押し広げ、想像を絶するものを創造することを追求しています。常に新たな挑戦を求めている私たちの唯一のモチベーションは、私たちの歴史を尊重しながら、未来へのビジョンに刻まれた私たちのサインを残すことなのです」。
2018年のパートナーシップ締結後に発表された最初の製品は、ブガッティ110周年を記念したシャルドネ90%とピノ・ノワール10%を使用した2002年ヴィンテージの「EB.01」で、その翌年にはEB.02が発表されています。
なお、このEB.02は、シロン・スーパースポーツ300+1が時速300マイルの壁を破った最初の市販車となったのちの1周年を記念してつくられており、2006年ヴィンテージのブラン・ド・ブラン・グラン・クリュは、焼きパンとアーモンドの香りが特徴的だといい、記録達成車と同じオレンジのアクセントを加えた黒のカーボンファイバー製ボトルに詰められることに。
シャンパーニュ・カルボンとブガッティほどうまくマッチしたコラボレーションは他にない
さらにその後の2021年、このパートナーシップの”最も壮大な形”として誕生したのが「ラ・ヴォワチュール・ノワール」。
これはシャルドネ60%とピノ・ノワール40%をブレンドした2000年ヴィンテージの15リットルボトルに入っており、ブガッティのオートクチュール作品を手作業で表現したユ専用のカーボンファイバー製ケースに収められて、このケースはステンレス製のボタンを押すことで開閉し、優しいブルーの光に包まれるという仕掛けつき。
レーザーカットされたアルミニウムで縁取られたドアはType 57 SC アトランティックのセンターフィンを模したもので、テクニカルヒンジと特注のトランスミッションによって開くと豪華な内張りが出現し、ドアが完全に開ききると別の自動システムによってボトルの首が解放された状態で固定されるという壮大な仕掛けを持つようですね。
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さらに2022年には、ブガッティ・ボリードのデザインにインスピレーションを受け、ブガッティのためのシャンパン・カーボン・コレクションとしては初めて、ブルーとブラックの2色のカーボンファイバーを使用したエクステリアを持つボトルが製作されており、ボリードの印象的な「X」デザインモチーフがボトルの右側と左側に刻まれます。
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ブガッティ・インターナショナルのマネージング・ディレクターであるヴィーヴケ・ストール氏は「シャンパーニュ・カルボンは、100年の歴史を持つ伝統や壮大な故郷、複雑さを問わず品質と完璧さを重視する点など、私たちのビジネスと非常に多くの類似点を持つ企業です。この4年間のパートナーシップの中で、我々はブガッティのために特別なヴィンテージ・シャンパンやユニークなボトルを製造してきました。我々は、最高のものに対する両者の情熱を共有するための新しい方法について協力し続けています」と述べており、今後まだまだそのパートナーシップが続けられることになりそうですね。
ちなみにブガッティとシャンパーニュ・カルボンとのコラボ製品は日本でも購入が可能であり、特殊なものでなければ5万円前後~7万円台にて販売されています。
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参照:Bugatti