| まだまだこの新型スーパースポーツがレクサスLFA後継として位置づけられるかどうかはわからない |
加えてパワートレインも不明だが、2025年だとピュアエレクトリックは「間に合わない」だろう
さて、レクサスが新型スーパースポーツ(スーパーカー)の投入を計画しており、2025年に生産を開始、年間販売台数につき1,000台を予定しているとの報道。
加えて性能はLFA級、そしてLFAのような孤高の存在となることで、トヨタの掲げる「いいクルマづくり」の牽引役となることを目論んでいると報じられています。
なお、レクサスLFAは2010年に500台のみ限定にて発売されたスーパーカーですが、エンジン含むドライブトレーン、シャシー、サスペンションに至るまで「ほぼ全て」が専用設計となり、LFAとは「レクサス Fスポーツ アペックス」の略、つまりはレクサスのスポーツモデルにおける頂点であることを意味しています。
レクサスの新型スーパースポーツはどんなクルマに?
そこで気になるのがレクサスの新型スーパーカーがどんなクルマになるのか、ということ。
現段階では全く情報はなく、そしてその新型スーパーカーがLFA後継になるのかどうかもわかりませんが、重要な情報のひとつは「年間1,000台程度の生産を検討」とあることで、つまりこの新型スーパースポーツは「限定生産ではない」ということですね。
現時点でもっとも(レクサスLFA後継として)有力なのはエレクトリファイド・スポーツですが、こちらは新しくトヨタの社長に就任する佐藤恒治氏が関わったと考えられるコンセプトカーであり、同氏のトヨタ社長就任とともに一気に実現に向けて動くと考えていいのかも。
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ただ、「2025年に生産を開始」となれば現段階においてかなりのレベルにまで開発が進んでいる必要があるものと思われ、しかしレクサスが掲げた「0−100km/h加速2秒台、航続距離700km」を実現できるスーパーカー向けの技術は現段階では実現できないと認識しているので、タイムライン的に考えると「エレクトリファイド・スポーツをレクサスLFA後継モデルとして発売する」ことは難しいのかもしれません。
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「実現性」を考えるとGR GT3のロードバージョンではないかと考えられる
そこでぼくが考えるのが「GR GT3」のロードバージョンがこのレクサスLFA後継、もしくはそれに近いポジションでにて登場するのでは、ということ。
こちらは(FIAの規定する)GT3カテゴリーへの参戦を前提としていますが、まずGT3で勝てるレーシングカーを考え、それを市販スペックへと落とし込むという逆算の手法にて開発が進められる、と言われます。
そしてこのGR GT3はマツダRX ヴィジョンGT3コンセプトと非常によく似ており、トヨタとマツダはこれらを共同にて開発し、それぞれのブランド(トヨタだとレクサス)から発売するんじゃないかとも考えているわけですね。
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このクルマはガソリンエンジン+エレクトリックモーター、つまりハイブリッドというパッケージを持っており、非常に実現性の高い内容となっています。
よって、レクサスは「ピュアエレクトリックハイパーカー」を発売する前の段階としてハイブリッドスポーツを投入するんじゃないかとも考えていて、このプランの方がずっと現実的であるようにも思われます(ただ、これをLFA後継として位置づけるのか、そうしたとしても人々が認めるかどうかは別問題。このGR GT3の市販モデルはレクサスRCの代替というウワサもある)。
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参照:中部経済新聞