| 画像を見る限りでは「マキシペブルソール」を使用したドライビングシューズもラインアップされるようだ |
ブルー、オレンジ、イエローといったランボルギーニを象徴するカラーも見受けられる
さて、ランボルギーニとイタリアのレザーブランド「トッズ」とが提携を発表。
この提携はぼくにとってはちょっと意外なところがあり、というのもつい最近までトッズはフェラーリとの提携を行っていたためで、その記憶が新しいうちにランボルギーニが「トッズを手を組んだ」ということに驚いています。
一般的には、他の企業との提携関係にあったブランドや著名人について、「そのイメージ」が薄れるまで新しい企業が提携を控えることが少なくはなく、とくに同業種間だとその傾向が強いと認識しているわけですね(もちろん例外も多い)。
トッズはこんなブランド
そしてトッズ(TOD'S)について補足すると、およそ100年の歴史を持つイタリアの由緒正しいブランドであり、トッズを有名にしたのは靴底にラバーのドットを仕込んだペブルドソール(Pebbled sole)、そしてこれを持つドライビングシューズ。
これは滑り止め、そしてデザイン上の関連からは非常に優れた製品であり、文字通りトッズの代名詞といって良いかと思います。
ただし現在、このペブルドソールを持つラインアップはかなり少なくなっていて(摩耗すると補修が難しい、汚れるとみずぼらしい、レザー部分が傷みやすいなどの問題があるからなのかもしれない)、そのかわりとして、いくつかの製品に新デザインとなったラバーペブルが用いられることに。
このイボイボなデザインはぼくにとっての名作スニーカー、リーボックATV19を連想させます。
ちなみにですが、トッズとフェラーリとの提携については、フェラーリの前々CEOであるルカ・ディ・モンテゼーモロ氏が(フェラーリ在任中に)トッズの社外役員を務めていたことに起因するのだと認識しており、フェラーリがこの関係を解消したのはルカ・ディ・モンテゼーモロ氏との関係性も途切れ、また自社にて新しくアパレルラインをスタートさせたからなのかもしれません。
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ランボルギーニはトッズとのコラボレーションによって全面的に製品を展開
そして今回のランボルギーニとトッズとの提携にき、ランボルギーニは「イタリアの2つのブランドによる独占的なコラボレーションは、イタリアのクラフトマンシップと伝統、そして技術研究とイノベーションを称えるもの」だと述べていて、今後は高級レザーグッズ、シューズ、アパレル、アクセサリーの展開を行う、とのこと。
つまりはシューズのみではなくバッグ、衣類やアクセサリーも発売すると考えてよく、けっこう広範囲に渡るコレクションを期待できるのかもしれません。
このパートナーシップ契約の発表に際し、ランボルギーニCEO、ステファン・ヴィンケルマン氏は「トッズは、前世紀初頭、情熱的で先見性のある職人によって設立されました。その約50年後、フェルッチオ・ランボルギーニは彼の夢を実現し、同じ情熱とビジョンを持ち、研究と革新に絶え間なく取り組む会社を設立しました。私たちは、紛れもないイタリアン・タッチのこのコラボレーションを誇りに思います」とコメント。
ちなみにステファン・ヴィンケルマンCEOはラバーベルト(オイスターフレックス)に交換したロレックス・コスモグラフ・デイトナ(ステンレススティール/ホワイトダイヤル)を装着していますが、同氏はこのほかにもアイスブルーを身に着けていたこともあり、「デイトナ愛好家」なのかもしれませんね。※余談ではあるが、ルカ・ディ・モンテゼーモロ氏はビジネスの場において、ロレックス・サブマリーナを愛用していた
さらに、ステファン・ヴィンケルマンCEOはブレスレットを身につけることが多く、時にはレザー、ときには数珠、ときにはラバーなどを巻いていますが、トッズは以前から「編み込みレザー」を使用した魅力的なブレスレットを多数発売しているので、おそらくはその「ランボルギーニバージョン」が登場し、ステファン・ヴィンケルマンCEOの手首に巻かれるんじゃないかと考えています。
そして一方、トッズグループの社長兼CEOのディエゴ・デラ・ヴァッレ氏は「ランボルギーニは、自動車産業におけるデザインと技術的な完全性の最高の表現者です。ディテールへのこだわり、絶え間ない研究と革新は、両ブランドにとって重要な価値観であり、まさにイタリアンスタイルを象徴するものです」と述べており、これから発表されるであろう数々の製品に期待したいところでもありますね。
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参照:Lamborghini