| フェラーリがチャイルドシートに関するリコールを出すのは珍しい |
実際にフェラーリSF90ストラダーレ / SF90スパイダーにチャイルドシートを装着する例はさほど多くないと思われる
さて、フェラーリが北米にてリコールを発表。
対象はフラッグシップモデルであるSF90ストラダーレ / SF90スパイダーとなっており、問題の内容としては「エアバッグ」だと報じられています。
ただしこれはタカタ絡みではなくチャイルドシートとの関連性によるもので、NHTSA(米国道路交通安全局 / National Highway Traffic Safety Administration)に届け出られた内容によれば、「チャイルドシートを装着している場合、助手席側のエアバッグが展開した際にチャイルドシートに衝撃を与える可能性があることが判明した」。
影響を受けるフェラーリSF90ストラダーレ / SF90スパイダーは13台のみ
ただ、このリコールの影響を受けるSF90ストラダーレ / SF90スパイダーは多くはなく、同じく届け出によると2021年から2023年に製造された13台のみ。
対象の車両を所有するオーナーにはDMにて通知が届くといい、そこには車両を正規ディーラーへと持ち込んで検査を受けるよう、またディーラーで点検を受けるまではチャイルドシートを使用しないように、という記載がなされる予定だと報じられています。
日本だと現時点で国土交通省への届け出はないようで、しかし日本でこの問題がリコール扱いとなるのかどうかは不明です(国や地域によって保安基準や安全基準が異なり、よってリコールの基準も異なるため)。
フェラーリはリコールが多いメーカーではないが
なお、フェラーリはそれほどリコールが多いメーカーではなく、しかし過去では大量にタカタ製エアバッグに起因するリコールを出したことがあるものの、これはフェラーリに帰責性がなく「やむをえない」部類だと思います。
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