| 最近の国産車は「とてつもなく高い」 |
この価格でも”飛ぶように”売れてしまうであろうところが恐ろしい
さて、日産が「新型ニスモモデル」として予告を行っていた”スカイライン NISMO(1,000台限定)”が正式に発表され、同時に100台のみ限定となるスカイライン NISMO Limitedの投入もアナウンスされています。
価格についてはスカイライン NISMOが7,880,400円~8,470,000円、スカイライン NISMO Limitedが9,479,800円で、発売時期はスカイライン NISMOが9月上旬、スカイライン NISMO Limitedについては2024年夏を予定している、とのこと。
日産スカイライン NISMOはこんなクルマ
日産によれば、スカイライン NISMOは「二代目スカイラインより採用されたGTの名称とその資質、現代のNISMOが持つテクノロジーとエアロダイナミクスに関する技術を融合」させたクルマ。
”気持ちよく、安心して走れる究極のGTカー”というコンセプトを持っており、”スカイラインGTの集大成である”、とも述べています。
そこでこのスカイライン NISMOの特徴を見てみると、搭載されるエンジンは405馬力から420馬力へとパワーアップ(トルクは475Nmから550Nmへ)しており、GT500参戦車両用のエンジン開発に携わった担当者が(GT500用エンジンと)同じ設備を使用してチューンを行ったことにも言及されています。
さらにエンジンの出力特性変更にあわせてドライビングモードの設定も見直され、「スタンダード」においても力強さそして加速をより感じられるようになったほか、「スポーツ」「スポーツ+」ではエンジン回転数を”高回転に維持”する味付けがなされることに。
ホイールはNISMO専用となるエンケイ製19インチ、リアだとタイヤ幅が20ミリ拡大。
なお、サスペンションとスタビライザーにも専用のチューニングが施されているようですね。
ブレーキパッドも見直され、タイヤとブレーキパッドが変更されたことにあわせてABS制御も調整されており、制動距離が短くなったほか、ビークルダイナミクスコントロール(VDC)の設定も変更されてコーナリング時や限界走行時のコントロール性が向上することに。
細かいところだと、前後ウインドウとボディとの接着において「NISSAN GT-R NISMO」にも採用している高剛性接着剤を使用しており、これによって重量増加なしに車体剛性を向上させたこともアナウンスされています。
外観においてだと、前後バンパーとサイドシルカバーがスカイラインNISMO専用品となり、NISMO特有のレッドアクセントも。
リアバンパーにはフォーミュラカーを思わせるリアフォグも組み込まれ、これも「ニスモのスタンダード」となりつつあるデザインですね。
そしてちょっと面白いのは「サイドシルカバーにサーフィンラインへのオマージュが再現されている」こと。
さらにはテールパイプにも「近年のニスモらしい」デザインが与えられています。
なお、グリル開口部やエアガイド構造を見直すことで(ラジエターやオイルクーラへのエアの流量を増加させ)高い冷却性能を獲得しており、スポーツ走行時でも安定したクーリング性能を発揮するほか、全体的に空気抵抗を削減しつつ高いダウンフォースを実現したことについても言及されています。
ボディカラーは専用色のNISMOステルスグレー含めて全5色がラインアップされています。
日産スカイライン NISMOのインテリアはこうなっている
スカイライン NISMOのインテリアは外観ほど大きく変わっておらず、しかし「400R」の質感をそのままに”レーシーな”ブラック基調とし、しかしステアリングホイールの12時位置にレッドアクセントを施すなどの演出も。
スピードメーターは280km/hスケール、タコメーターのリングはレッドです。
そしてバケットシートはNISMO専用デザインのレカロ製(オプション)。
なお、室内には限定モデルあることを示すシリアルプレートも装着されるようですね。
スカイラインNISMO Limitedはこんなクルマ
そしてこちらはわずか100台のみ限定の「スカイラインNISMO Limited」。
S54A-1型「スカイラインGT」誕生60周年を記念した特別仕様が施されており、その内容としては「横浜工場の匠ラインにて、特別な資格を持つ匠が手組みで作り上げたエンジン(匠ラベル付き)」「マット仕上げのガンメタリックホイール」「専用エンブレム」「ボディストライプ」。
ボディカラーはホワイトパール、NISMOステルスグレー、ダークメタルグレーの3色に制限されています。
日産スカイライン NISMOを紹介する動画はこちら
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参照:NISSAN