| もはやポルシェ911のレストモッドで「ガンサー」の名を知らぬものはいないだろう |
そのあまりに贅沢な作りは多くの空冷ファンを刺激してやまない
さて、今や「ポルシェ911レストモッドの大御所」といえるまでに成長したガンサーワークス。
今回モントレー・カーウィーク開催期間中に750馬力以上を発生するツーリング・ターボ・エディション・クーペを発表していますが、6年連続にてショーに参加してきたガンサーワークスにとっての「一つの集大成」と言えるかもしれません。
ガンサー・ワークスは「シンガー」とは又異なる魅力を持つレストモッッダーに成長
この「ポルシェ911のレストモッド」については言うまもなくシンガー・ヴィークル・デザインがその第一人者ではあるものの、このガンサー・ワークスはシンガーとうまく棲み分けをうまく図っており、まずレストモッドの対象を993世代に絞っていること(シンガーは964が対象)、そしてレトロではなく現代もしくは未来風のデザインを行うこと。
「ポルシェが、もし993をモデルチェンジせず、しかし今に至るまで進化せていればこうなったであろう」というコンセプトを持ち、993の特徴を現代の技術によって拡張するという考え方が用いられています。
今回のガンサー・ポルシェ911「ツーリング・ターボ・エディション・クーペ」最大の特徴は新デザインを持つダックテール・リアウィングで、空冷フラット6エンジンへと最大限のコールドエアを供給することを考慮し設計されたもの。
上部に装着されたカーボンファイバー製のシュラウドがエンジンベイへのエアフローを向上させるとのことですが、これによってダイナミックなラムエア効果が生まれ、パフォーマンスを最大化させることができるようですね。
そしてダックテール後部からはエアを排出する構造も。
フェンダーは前後ワイド化され、ホイールは専用デザインのセンターロック、レーススペックのブレンボ製ブレーキシステムを備えます。
後部座席に相当する場所は巨大なブレースバーに占拠され、その中にはネイキッドカーボンを採用したヘルメットが収まっていることも確認できます。
ヘッドライトやテールランプはもちろんガンサーワークスによる新設計であり、目に見える部分は「すべてのパーツが置き換えられている」と言って良いかと思います。
ポルシェ911 ガンサー・ワークス ターボ・エディション・クーペのインテリアはこうなっている
そしてこちらはターボ・エディション・クーペのインテリア。
やはりエクステリア同様にすべてが作り変えられ、ダッシュボードやドアインナーパネル、そしてシートシェルはカーボンファイバー製、加えれアルカンターラやアルミニウムといった素材が使用されることで質感を向上させており、ペダルやメーターリングなどの細かいパーツについてもCNC加工によって製造されています。
ちなみにエンジンルーム内のカラーはオレンジのようなレッドのようなカラーを持っており、まるで「体内」をイメージしたかのよう。
冷却のためのファン、エアクリーナーボックス、そのほかのパーツもすべてオリジナル品へと置き換えられ、非常に見応えのあるエンジンルームへとモディファイされているように思います(もちろん、ガンサーワークスは視覚的にもそのオーナーを楽しませることを考慮しているのだと思う)。
価格や正確な性能データは赤んされていないものの、価格については「億」を軽く超えることになるかもしれませんね。
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