| アウディがR8を諦めるのはあまりにもったいない |
アウディ含めフォルクスワーゲングループの計画は現在も流動的、なにがあってもおかしくはない
さて、「廃止される」「エレクトリックハイパーカーとして継続される」など様々なウワサが聞かれるのがアウディR8。
ひとつだけ確かなのは、新型R8が登場するにしても、第1世代、第2世代のR8のように「ランボルギーニとの共同開発」にはならないだろうということで、これはランボルギーニが「ウラカン後継モデルは自社設計によるもので、他には出さない」と明言していることからもわかります。
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やはりアウディは「スーパースポーツ」に未練があるようだ
そして最新の報道だと「アウディは少量生産の専用スポーツカーやスーパーカー向けに特注の電気自動車アーキテクチャを開発しており、これをベースにした新型R8が登場する」とのことで、実際のところアウディはR8後継モデルやスーパースポーツに関する何らかの計画を持っているのかもしれません。
なお、アウディにはかつて「AI:Race(PB18 e-tron)」を限定生産するという話があり、しかしこれはいつの間にか消えてしまったものの、この計画をリバイバルする可能性もありそうですね。※AI:Raceが次期アウディR8になるというウワサもあった
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アウディは現在「ラインアップの完全電動化」に向けて動いており、そこでアウディの技術開発責任者オリバー・ホフマン氏が語ったのは「電動化によって様々な事が可能となる」。
R8やTTの後継モデルの計画については明言を避けたものの、今後2年間に発売される20の新モデル以外にも「さまざまなコンセプトやプロジェクトに取り組んでいる」と述べており、ここに何らかのスポーツカーが含まれているのは間違い無さそう。
将来的にアウディのEVに使用されるプラットフォームは「MEB、PPE、SSP」の3つに集約され、オリバー・ホフマン氏は「これらのうち、エレクトリックスポーツに適しているのはどれか」と聞かれ、この問いについては「SSP」だと回答しています。
実際のところ、フォルクスワーゲングループCEO、オリバー・ブルーメ氏もSSPプラットフォームは最大で1,700馬力にまで対応するともコメントしているので、このSSPプラットフォームはスーパーカーもしくはハイパーカーにも十分に対応していると捉えることができるかもしれません。
ちなみにこのSSPプラットフォームを使用した「第一号」はポルシェの新フラッグシップとなるSUV(もしくはミニバン)、コードネーム”K1”となることも明かされていますが、オリバー・ホフマン氏は「私が話しているのはスポーツカーなどの象徴的な車のことです」と述べ、このSSPプラットフォームを使用したエレクトリックスポーツについては「順調に開発が進んでいます」とも。
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現時点では確証は何もない
これらの話を総合すると、「フォルクスワーゲングループはSSPプラットフォームを高出力かつプレミアムセグメントのクルマに使用することになり、これはSUVからスポーツカーまで、そして1,700馬力にまで対応でき、アウディはこれに手を加えることで少量生産スーパースポーツ、そしてR8の後継モデルを作る可能性がある」ということに。
ただし現時点ではなにも確証はなく、よってエンジニアレベルで「エレクトリックスポーツカーを模索している段階」にとどまるのだと思われますが、R8継続に関してなにもウワサがないよりはいいのかもしれません。
なお、R8そしてTTは今年を持って生産が終了することになり、もしR8やTTが復活するにしてもそれは「数年後」となりそう。
そしてアウディはいままでの歴史上、いったん終了させたモデル名を使用することはなく、しかしR8が復活すれば「特例第一号」が誕生することになりますね。
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参照:Autocar