| ランボルギーニ・ウルスのチューニング市場は活況を呈しており、限定セット「99」も問題なく完売するだろう |
この「810馬力」はウルスのチューニングでも「トップクラス」
さて、アウディのチューニングで名高いABT(アプト・スポーツライン)がランボルギーニ・ウルス向けのチューニングプログラムを公開(ウルスはアウディ製品との共通点も多く、その関係でABTが乗り出してきたのだと思われる。実際、ABTが手掛けるランボルギーニはウルスのみである)。
そしてこのチューニングプログラムは「ランボルギーニ ウルス スカテナート」と命名されており、99台のみ限定にて提供されることとなるもよう。※「スカテナート(SCATENATO)」とはイタリア語で解き放たれた、荒れ狂う、または野生を意味する
ランボルギーニ ウルス スカテナートはこんな内容を持っている
そこでこのランボルギーニ ウルス スカテナートの内容を見てみると、エクステリアではフロントスプリッター、ボンネットインテーク、フェンダーエクステンション、ミラーキャップ、サイドギル、サイドスカート、リアスカート、リアウイングといったパーツが装着済み。
なお、いずれのパーツもカーボンファイバーにて成形されているようですね。
「ウルスS」「ウルス・ペルフォルマンテ」両方に対応し、部位によっては初期にウルスにも対応可能だと思われます。
ABTというと(ドイツのチューナーだけに)質実剛健というイメージを持っていましたが、このウルス・スカテナートは見たところ装飾的要素が強く含まれているように思います。
画像を見る限りではローダウンされているようですが、ABTからはサスペンションに関する言及はなく、しかしなんらかの手が入っているのは間違い無さそう。
インテリアにもカーボンパーツが用意されているようですが、内装については詳細がアナウンスされていない状態です(ただ、仕上げについてはグロス、もしくはマットのいずれかを選べることに言及されている)。
ホイールは23インチ(鍛造)、そしてそのデザインは2013年にランボルギーニが発表したコンセプトカー「エゴイスタ」風。
これに限らずですが、ランボルギーニが採用するデザインの多くがチューナーにインスピレーションを与え、チューナーが「ランボルギーニの純正パーツ風」のカスタム部品を発売するのは特筆すべき点で、ランボルギーニが持つデザインが「チューナーのインスピレーションを遥かに凌駕している」ということを意味しているのかもしれません(通常、チューナーが自動車メーカーのデザインを模したチューニングパーツを発売することはない。それは敗北を認めるようなものである)。
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ランボルギーニ ウルス スカテナートの出力は810馬力へ
そしておそらく、最大のトピックは「810馬力」にまで高められたエンジンパワーで、これこそが(アウディのチューンでノウハウを構築した)ABTの真骨頂といえる部分かも。
ノーマルの666馬力からの大幅ジャンプアップということになりますが、これはABT Power R パッケージ (アップグレードされたターボチャージャーとインタークーラーキット)の装着とECU変更によって達成されたもので、ABTがこれまでに手掛けていたRSQ8のチューニングプログラム「RSQ8-R」の730馬力よりもさらに上。
これによってランボルギーニ ウルス スカテナートのパワーウエイトレシオは(SUVとしてはもちろん、スポーツカーとしても優れた数値である)「3」にまで改善されています。
現時点では0-100km/h加速などパフォーマンスに関する数値は公表されていないものの、相当な向上が達成されていると考えていいのかもしれません。
なお、このランボルギーニ ウルス スカテナートのチューニング費用は179,000ユーロ(現在の為替レートで2830万円くらい)と安くはなく、もちろんこれには車両や工賃が含まれていないため、実際の「コンプリート価格」はかなり恐ろしいことになってしまいそうですね。
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