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ポルシェが「パナメーラのアクティブサスを伸縮させ車体をダンスさせる」動画を公開。まさかポルシェがこういった走行性能以外のプロモーションを行うとは

ポルシェが「パナメーラのアクティブサスを伸縮させ車体をダンスさせる」動画を公開。まさかポルシェがこういった走行性能以外のプロモーションを行うとは

| これも「時代の流れ」だと捉えざるを得ないが、ある意味では衝撃ではある |

一方、これだけの動きを実現できるということは「無限の可能性を秘めている」ということに

さて、ポルシェはSNSに対し比較的強い関心を示す自動車メーカーのひとつではありますが、今回なんとインスタグラムに「新型パナメーラが車体を揺すってダンスする」動画を公開。

こういった「クルマでダンス」というのは主にアメリカ西海岸あたりのローライダー文化で顕著なカスタムではあるものの、「まさかポルシェが」ということには驚かされます(ポルシェはSNSに熱心ではあるが、あまりこういった形でカスタム文化に媚びることはない。かつこれは運動性能とは直接の関係がない動きである)。

実際にポルシェ・パナメーラにはこの機構が備わっているようだが

なお、今回の動画についてはCGなのか、それとも実際の機能を使用したものであるのか言及はなく、しかしパナメーラには「ポルシェアクティブライドサスペンション」なる新世代のアクティブサスが搭載されており、これは「ハイブリッド用の高電圧バッテリーを活用することで、これまでのガソリンオンリー車のアクティブサスでは実現できなかったパワフルな動作と可動域を実現したもの」。

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理論的には「4つの車輪をそれぞれ個別に制御して路面の凹凸を吸収し、コーナーでのボディのロールを最小限に抑えることができる」という従来のアクティブサスペンションと同じものではありますが、そのパワーとスピードが桁違いということが最大の特徴で、パナメーラEハイブリッドにオプション設定される「ポルシェアクティブライドサスペンション」では今までの2チャンバーに変わり、新しい1チャンバー エアサスペンションとアクティブ ショック アブソーバーと電動油圧ポンプを組み合わせており、ポルシェいわく「快適性とドライビング ダイナミクスの幅広い範囲を約束する」。

そのほかの機能としては「コンフォートアクセス」機能により地上高を最大5.5cm高めることができ、これによって「膝を大きく曲げることなくSUVのような姿勢での乗り降りが可能になる」とされています。

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今回公開された動画を見ると、ハイドロシステムを内蔵したローライダーのように「飛び跳ねる」とまではゆかないものの、パナメーラが車体を前後左右にゆする様子を確認でき、ポルシェらしからぬ動きをすることが確認可能。

上述の通りこの映像が「CGなのかどうか」、そして「実際に内蔵される機能を活用したものであるのか」は不明ではあるものの、ポルシェにとって「新しい」動きであり、斬新なプロモーションであるのは間違いなさそうですね。

中国BYDからも同様の機能がアナウンス済み

なお、少し前には中国BYDからも「1,000馬力のハイパーカー」、仰望(YangWang)U9がアナウンスされており、これには「Disus(ディーサス)」と呼ばれるサスペンションそしてボディコントロールシステムが内蔵されています。

このシステムは新型パナメーラに採用される「ポルシェアクティブライドサスペンション」をさらにパーアップさせたようにも思えるもので、「たとえ1輪がなくても」車体の水平を維持できたり、わずか一瞬でサスペンションストロークを開放することにより静止状態から”ジャンプ”することも可能だとされています。

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BYDがこの機能をアナウンスした際には「いったいこれが何の役に立つのか・・・」と思ったものですが、今回なんとポルシェがそれに追随する動きを見せており、今後はこういった機能の有無が消費者にとって重要となるのかもしれません。

そして上述の通り、この機能は「ハイブリッドもしくはEVであること」を前提に装着がなされるもので、ガソリン車に対するひとつの優位性となりうる可能性も考えられます。

加えて、「タイヤを(強い力で)地面に押し付ける」という今までにない効果も期待でき、実際の運動性能にも貢献することは間違いなく、文字通りの「様々な可能性を秘めた」機能でもありますね。

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参照:Porsche(Instagram)

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