| 現在のアストンマーティンCEOはフェラーリ出身、在籍期間はわずか2年 |
もしかすると驚くような人事が発表されることになるのかもしれない
さて、現CEOが就任してまだ2年も経っていないにもかかわらず、アストンマーティンCEO交代の可能性があり、すでに後継者探しが始まっているとの報道。
ちなみにアストンマーティンは2020年にローレンス・ストロール氏の出資を受け入れて現在の体制を構築するに至っていますが、2020年以降は(それまでのCEOであった)アンディ・パーマー氏、メルセデスAMGからやってきたトビアス・ムアース氏、そして現在の(フェラーリ出身の)アメデオ・フェリーザ氏へとCEOが短期間で交代しており、そして今回は「新体制となってから4人目」のCEOを探している、ということに。
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メルセデスAMGからやってきたアストンマーティンCEOがわずか2年で退任の憂き目に。どうやら再建計画の遅れの責任を問われたようだ・・・新CEOはフェラーリから
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すでにアストンマーティン次期CEO候補者とは面談が始まる
報道によると、アストンマーティン会長、ローレンス・ストロール氏は候補者との面談をすでに始めているといい、「この役割への関心を測るために、他の高級自動車メーカーの現および元責任者に連絡を取ったと主張している」。
なお、ローレンス・ストロール氏がアメデオ・フェリーザ氏に不満をいだいているのかどうかは不明ではあるものの、アメデオ・フェリーザ氏はすでに高齢(78歳)であり、もともとフェラーリを退社して隠居生活を楽しんでいたところにアストンマーティンから声がかかり、そこでCEOを務めることになったとされるので、当初から「暫定CEO」の予定であったのだとも考えられます。
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ローレンス・ストロール氏の買収後、アストンマーティンは大きな変革を体験することになり、同氏の指揮のもと様々な方針転換が行われてきましたが、そのおかげで同社は現在状況を好転させるに至っており、よって新しいCEOを探すことはそう難しいことではないかもしれません。
現状、アストンマーティンはサウジアラビアの投資ファンドからの出資を受け、さらには米ルシード、中国の吉利汽車との提携によって未来への道筋を見出しいてり、ここで「いったんの役割を果たした」ということでアメデオ・フェリーザ氏が退くことになるのだとも考えられます。
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新しいアストンマーティンCEOはさらなる成長を目指すことに
そして新しいCEOがいつから就任することなるのかはわからないものの、これからアストンマーティンは新型ヴァンテージを発表しル・マンにも参戦することになりますが、ハイパーカー「ヴァルハラ」の発売も控えているためにイベントとしてはけっこう「目白押し」。※計算上、あと8台新型車が登場する計算になる
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報道ではアストンマーティンが探しているのは「今後10年以上にわたりリーダーシップを発揮できる人材」だとされ、そう考えるとけっこう若い人物に的を絞っているのかもしれませんが、報道では「ほかのプレミアムカーメーカーから」ヘッドハンティングを行うとのことなので、フェラーリのように「自動車業界以外から」CEOを連れてくるというわけではなさそうですね。
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参照:Bloomberg