| 追加したモノは一切なし、引き算のみで仕上げたチューナーとは「真逆の」ランドローバー・ディフェンダー |
タイヤのみが「オフロード性能を強調すべく」ワイルドなオールテレーン仕様へ
さて、ヨットの設計と製造を専門に行う「ファームシップ(Firmship)」より「真っ白な」ディフェンダー、「ディフェンダーXS ファームシップエディション」が25台のみ限定発売。
このディフェンダーXS ファームシップエディションは「スタジオ・ジョブ」なるデザインハウスのデザイナー、ジョブ・スミーツ氏によってスタイリングがなされていますが、同氏が考えたのは「ムダを省いたシンプルな外観を与えること」。
これによって不要な付属品や不快な色を省き、オフロードでの優れた性能を感じさせつつ、エレガントさ感じさせる外観を目指したされ、画像を見る限りでは同氏の目標がみごと達成されたと考えていいのかもしれません。
ランドローバー・ディフェンダーXS ファームシップエディションはこんな仕様を持っている
このディフェンダーXS ファームシップエディションを見てみると、文字どおりタイヤとウインドウ、法的に要求されるランプ以外はすべて真っ白。
バンパーインサートやヘッドライトベゼル、ワイパーやドアミラーステー、ホイールさらにはホイールボルトやエアバルブとキャップまでがホワイトというこだわりようです(ダニエル・アーシャムがリリースした、「石膏」仕様のポルシェ911アートカーを連想させる)。
こういった仕様を見ると「白い塗装がすぐに剥がれそうだな・・・」と思ったりするものの、ファームシップによればこのホワイトは「いま世界で入手可能なペイントの中でもっとも頑丈で強度が高い」とされるブルドーザー用の塗料を用いている、とのこと。
画像ではわかりにくいものの、この塗料は表面がザラついており、これによって傷つきにくさがもたらされているものと思われます。
ちなみにこのペイントを行うに際してはいったんもとのペイントを剥がし、その上からニュートラルグレーをペイントしたうえでホワイトを塗っているそうですが、(金属であろうが樹脂であろうが、素材のカラーが何であろうが)すべてのホワイト部分に同様の工程を用いることで「均一な質感と色調」を再現することが可能となっているわけですね。
なお、このディフェンダーXS ファームシップエディションには「なにひとつ追加されていない」ことがもうひとつの、しかし大きな特徴であり、これはなかなかチューナーでは「成し遂げられない(ともすると自身の存在意義を否定することになる)」領域なのかもしれません。※出力はじめ走行性能についてもノーマルと変わりはない
ランドローバー・ディフェンダーXS ファームシップエディションのインテリアはこうなっている
そしてこちらはディフェンダーXS ファームシップエディションのインテリア。
エクステリア同様に「なにひとつプラスされておらず」、しかしグレー一色にて仕上げられているところが最大のアピールポイントです。
このオフィシャルフォトに用いられている仕様だと「レザーとマイクロファイバー」が使用されていますが、ファームシップによると「ヴィーガン対応素材など、他の選択肢も用意している」のだそう。
なお、ディフェンダーXS ファームシップエディションの価格については公表されておらず、しかし並々ならぬ手間がかけられただけあって「おいそれと手が出る価格ではない」のは間違いなさそうです。
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