| 新しいランボルギーニのエンブレムは「革新性と決意を体現する新たな段階へ差し掛かったことの象徴」 |
時代の変化に合わせてシンプルに、そしてもちろん「デジタル対応」
さて、現在多くの自動車メーカーやブランドがエンブレムの変更を発表しており、直近だとポルシェ、シトロエン、ランチアなどがそのエンブレム(ブランドロゴ)を刷新しています。
そして今回、ランボルギーニもまた1998年のアウディによる買収以来「はじめて」そのエンブレムを変更すると発表しており、その変更の方向性は「勇敢」、「予想外」、「本物」という3つの価値観。
加えて「Driving Humans Beyond」というコンセプトにより、常に限界、基準、慣習を超えることについても言及しています。
新しいランボルギーニのエンブレムは「よりシンプルに」
今回発表された新しいエンブレムは「よりシンプルに」という要素も考慮され、これはもちろんWEB上でのみやすさ、様々な媒体において掲示する際の識別性の高さを意識したもの。
よってコントラストが高くシャープなデザインへと変更されていて、これはMINIやシトロエン、ボルボと同じ方向ということに(一方、ポルシェ、ランチアなどはより精緻で立体的に変更されている)。
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変更点としては「以前のものよりも幅広く”Lamborghini”文字が表現され、雄牛が大きくなり、ミニマルでありながら大胆な色づかいに」。※スマートフォンで見た際のアイコンなどより識別性が高まった
”色”に関しては、ランボルギーニの明確なアイデンティティを象徴するカラーとしてブラックとホワイト、そしてゴールドカラー(もしくはイエロー)が導入され、ランボルギーニによれば、この新エンブレムはWEBや印刷物のみではなく、将来の車両にも反映される、とのこと。
ちなみに(今回は公開されていないものの)今後、デジタル上では「シールド部分なしの雄牛だけ」の表示が近年のランボルギーニとして”はじめて”なされることになるともアナウンスされています。
今回のエンブレム変更につき、持続可能性と脱炭素化に重点を置いたランボルギーニの新たな軌道を具体化する中期戦略「ディレッツォーネ・コル・タウリ」推進の一環として行われ、 その目的は「将来の世代との強固な協定を結び、イノベーションと持続可能な進歩のインスピレーションとモデルとなること」。
これを念頭に置くことでランボルギーニは、そのクルマだけでなくコーポレート アイデンティティ全体に関わる変化を実施しており、これにより会社の文化と価値観に影響を与え、あらゆる面で新たな表現が見られることになるのだそう。
We have renewed our historic logo to adapt the brand's visual expression with the "brave," "unexpected," and "authentic" values of our "Driving Humans Beyond" mission and is part of the ongoing process of evolution, initiated with our Direzione Cor Tauri strategy.#Lamborghini
— Lamborghini (@Lamborghini) March 28, 2024
なお、今回公式にコメントされていないものの、新ロゴ表示の際に用いられる「サウンドロゴ(コーポレート・ボイスとも。これがあるとブランド認識率が3倍になると言われる)」も一新され、ガソリンエンジンのサウンドを取り入れることでランボルギーニのなみなみならぬ決意、電動化時代に対するランボルギーニの姿勢を示しているようにも感じます。
ランボルギーニはこれまでにこんなロゴの変遷を迎えてきた
そこでこれまでのランボルギーニのエンブレムに「変遷」を見てみると、1963年~1972年当時だと「ブラックとレッド」の配色。
1972年から1974年にはブラックとゴールドへと変化し、「LAMBORGHINI」文字にゴールドの帯が付与されまることに。
1974年(ロセッティ/レイマー時代)から1998年ではモノクロになりますが、ある意味で今回の新エンブレムはこれに近いのかもしれません。
1998年(アウディ傘下)から現在採用されているエンブレムへ。
そして次世代エンブレムはこう。
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参照:Lamborghini