| もしマツダが中国専用の独自デザインを採用するとすれば、それはそれで衝撃ではある |
プラットフォームは現地パートナーの長安汽車による設計、もしかすると長安車のバッジエンジニアリングか
さて、中国におけるマツダと現地長安汽車との合弁会社、「長安マツダ」が公式サイトと公式Weiboにてそれぞれ別のティーザー画像を公開。
このモデルについては「ほとんど」情報がもたらされていないものの、中国モーターショーにて公開される新型電動セダンだと見られており、Mazda6(マツダ6)の後継モデルという位置づけ、そしてピュアエレクトリック版とPHEV版とが用意されると言われています。
この中国版「マツダ6後継」は中国国内限定モデル?
このマツダ6後継と見られる中型セダンにつき、「長安汽車の開発したプラットフォームを使用する」ことが明かされていますが、長安マツダは以前にピュアエレクトリックモデルとしてJ90A、レンジエクステンダーつきプラグインハイブリッドとしてJ90A-REEVなる2モデルを(2024年に)発表するとコメントしていて、つまり今回ティーザー画像にて示されているのはこの2つなのかもしれません。
そして長安マツダは2025年に「J90K」「J90K-REEV」の2モデルを投入することにも言及しているほか、中国にて「EZ-6」「EZ-60」なる商標を登録済み。
現時点では確報はないものの、J90/J90A-REEVがセダンボディとともにEZ-6として発表され、J90K/J90K-REEVがそのSUV版としてEZ-60を名乗るのでは、と見られています。
おそらくこれらは中国国内専用モデルになると考えて良さそうですが(世界戦略車とする場合、コストが高くなってしまって中国内での競争力が下がるため、中国専売としてコストを下げる可能性が高い)、そこで気になるのが「デザインそのものも中国専用となるのか」。
今回公開された画像を見るに、テールランプは車両横幅全域に渡るワイドなLEDライトバー、そしてサイドプロファイルからはシャープなウェッジシェイプを持つことを確認でき、現在のマツダが持つデザインとは乖離があることもわかります。
これらを見る限り、マツダは中国市場専売モデルについては「中国市場で好まれるデザイン」を採用する可能性が高く、そして既存のラインアップ(現在中国ではMazda3、CX-30、CX-50、CX-5が販売されている)との差別化の意味として「EZ」なるネームを用いるのかもしれません。
まだまだこのニューモデルがどんなクルマになるのかはわかりませんが、これまで全世界的にデザインを統一してきたマツダがそのルールを破るのかどうか、そしてそのデザインが今後のマツダ車のデザインになんらかの影響を及ぼすのかどうかは気になるところでもありますね。
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