| マツダはかねてより上級移行を果たしたいと考えており、電動化にあわせてアッパーマーケットにシフトするのかも |
現時点でBEVの可能性は低く、単なるハイブリッドの可能性はもっと低いだろう
さて、マツダは先日「MAZDA6」の生産を終了させると発表していますが、今回欧州特許庁に「Mazda 6e」なる商標そして「6e」というエンブレムの意匠が出願されたことが明らかに。
これはつまり「MAZDA6の後継モデルが電動化されて登場する」と考えていいのかもしれません。
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マツダ「6e」はどんなクルマに?
なお、マツダはこれまで車名に対して「e」の文字を使用したことはなく、よってこれから新しい命名法則が採用されるとも考えていいのかも。
実際のところマツダは今後EV、ハイブリッド、PHEVのラインナップを拡大することに言及しており、さらにガソリン車を廃止することは当分ないと思われるので、電動化車両とガソリン車とを区別するサブネームもしくは車名を(電動化車両に)与える必要が生じ、そのひとつがこの「MAZDA 6e」ということになりそうです。
ちなみにですが、「MAZDA6」の場合は「MAZDA」と「6」との間にスペースはなく、しかし今回出願された「MAZDA 6e」につき、「MAZDA」と「6e」との間にはスペースが存在しており、ここは”新しい”ところです。
そしてこの「MAZDA 6e」という商標にあわせて出願されたのが「6e」単体のエンブレムで、出願の際に添付された画像からは立体的、かつメタリック(クローム)な質感を見て取ることができ、そのフォントは現在の「MAZDA6」に似ているものの、上下に80%ほどまで押しつぶされたような外観を持っています。
そこでこのMAZDA 6eがどんなクルマになるのかを考えてみると、現在のマツダの開発 / 資金的リソースからしてプラットフォームを新設計するとは考えられず、さらには「意図的にEV開発競争に参加していない」と発言しているところから「BEVではない」とも推測できます。
となると、CX-60などに採用されるラージ商品群のFRプラットフォームを活用し、これにプラグインハイブリッドパワートレーンを搭載するクルマになると考えるのが妥当です(PHEVではないハイブリッドに”e"の文字を使用するのはちょっとおこがましいだろう。とくに欧州では許容されない可能性が高い)。
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加えて、今回の出願は欧州でなされたこと、マツダはかねてよりレクサスのようなプレミアムブランドへと上級移行してメルセデス・ベンツ、BMW、アウディといったジャーマンスリーと戦いたいという意向を示していることを考慮すると、次世代のマツダ6およびマツダ 6eについては、ぐっと高級なクルマとなり、そのぶん価格も上がってしまうのかもしれません。
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参照:CARSCOOPS