| 以前には「全部レゴ」のブガッティ・シロンが走行したこともあるが、このマクラーレンP1はそれを遥かに凌ぐパフォーマンスである |
見たところブレーキシステムまで「レゴ」かもしれない
さて、マクラーレンとレゴとは長らくパートナーシップ関係にありますが、今回なんと実物大(1/1サイズ)のマクラーレンP1がシルバーストン・サーキットを走るという前代未聞のチャレンジが公開。
これはもちろんレゴとマクラーレンとの公式プロジェクトであり、この「レゴ」によって組み立てられたP1をドライブするのはF1ドライバーのランド・ノリスです。
ちなみに以前、同様に”レゴで組み立てられた”ブガッティ・シロンが実際に走行したことがありますが、今回のマクラーレンP1はそれよりもずっと速い速度で走っているようにも見えますね。
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このマクラーレンP1には342,817ピースのブロックが使用されている
そこでまずはこのマクラーレンP1の「スペック」から見てみると、車体を構成するのは342,817個のレゴテクニックピース、そしてこのクルマのために特別に作られた11個を含む393種類のブロック形状が使用され、車体重量は1,224kg。
外装に使用されるのは「柔軟な」ピースさと説明されており、これはP1に曲線的な形状を与えるとともに、カーブを曲がる際のGや荷重によって分解してしまわないようするための配慮なのだそう。
8つのモーターパックに集約された768個ものレゴモーターによって駆動されますが、これらを駆動しサーキットを1周走行できようにするために(レゴ純正のみではなく)追加のバッテリーが使用されていることについても言及されています。
この他の仕様については言及されていないものの、動画から判断すると、タイヤ/ホイール、メーター、ステアリングホイールを除くすべてがレゴ製だと見られ、まさに「驚くべき」1台だということに。
ランド・ノリス「ちょっと緊張した」
そしてランド・ノリスはこのレゴで組み立てられたP1に乗り込む際に「緊張した」と語り、しかしレゴ製シート(ちょっと痛そう)に座ってヘルメットをかぶってコースを走り出し、動画では明らかに早送りされている箇所があるものの、実際に相当な速度で走行しているように見え、縁石に乗り上げる場面も見られるのでけっこうなボディ剛性があるのかも。※ラップタイムや速度に関しては公表されていない
さらには「機敏」な動きも見られ、文字通りレゴの新しい章を切り開く偉業だと言っていいかもしれませんね。
「マクラーレンのオリジナル P1 プログラムに携わった経験から、レゴ テクニック チームが実物大モデルでオリジナルのマクラーレン P1 の多くの要素を非常にリアルに再現しているのを見て、とても驚きました。このハイパーカーは当時の我々の象徴でした。レゴグループとのこのコラボレーションを通じ、次世代のデザイナーやエンジニアが自動車のイノベーションの限界を押し広げるきっかけを作れることを願っています。」
マクラーレン テストおよび開発ディレクター ベン・ガリバー
レゴで組み立てられたマクラーレンP1がランド・ノリスとともにシルバーストンを走行する動画はこちら
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参照:McLaren