| かつてホンダはEV向けフェイクMTに対して否定的な見解を示していたが |
それでもこの分野に「参入せざるを得ず」しかしホンダらしい手法を採用するようだ
さて、ヒョンデは(ピュアEVである)アイオニック5 Nに「マニュアル・トランスミッションを模した」変速ロジックを導入し、そしてトヨタは「変速時のトルク抜けまでを再現した」EV向けトランスミッションを開発中であると報じられます。
一方でホンダCEOは(2年前に)ヒョンデ、そしてトヨタが目指す「フェイクMT」について批判的なコメントを出しており、「本物」を追求するとも述べています。
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ホンダはEVに「クラッチ」を装備するもよう
そして今回報じられているのが「ホンダがクラッチペダルを備えたEV用のマニュアルトランスミッションを開発していて、現在テスト中である」ということ。
さらにホンダは将来のEVのキャビンに、自社の象徴的なマシン(クルマだけでない)からサンプリングしたサウンドを取り入れる作業を行っているとされ、最高の内燃機関搭載車(NSXやタイプR各モデルだと思われる)が持つフィーリングやエンゲージメントを再現することを目指している、と言われます。
加えてホンダは「合成(シンセティック)マニュアルトランスミッション」と呼ばれるデバイスを開発したとされ、これに組み合わせられるのが「アクティブサウンドコントロールの延長線上」にあるシステム。
実際のところホンダは最近、次世代EV「0シリーズ」イベントにてそこへ採用されるサウンドを披露ており、ここにはS2000やシビック・タイプR、NSXなどのアイコニックなサウンドを選べるビデオゲームのような車両選択メニューがあり、CR-XやホンダF1マシン、ホンダジェットといったオプションが存在し、そのサウンドは実際のクルマのメーター(のデジタル表示)と連動しています。
さらにこのサウンドはステアリングホイールのスポーク裏側にあるパドルで操作する「フェイクギア」にも連動しており、文字通り「マニュアル・トランスミッションを再現する」ということに。
なお、この「フェイクMT」は自動車メーカー各社にとって「EVの販売不振を打開するための一つの秘策」だと目されており、それを確たるものだと考えさせるようになったきっかけがヒョンデ アイオニック5 N。
よってこのフェイクMTに注目していなかったブランドでさえこの実現を無視できず、しかしこの模倣を行うだけではむしろヒョンデを際立たせてしまうことにもなりかねず、よってホンダは独自の方法をもってフェイクMTを実現するということになりそうですね。
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