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| この新しいタイヤによって「どれくらいパフォーマンスが向上するか」が気になるところである |
そしてそのパフォーマンスの向上=タイヤの進化ということに
さて、先日はポルシェ・カレラGTの「サスペンションに関するリコール」にようやく終止符が打たれたという報道がなされていますが、今回はその結果として「生産終了からほぼ20年を経て、アップデートを受けることになった」というアナウンスがなされています。
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このアップデートとは、ポール・ウォーカーの事故死の原因であるとされる「タイヤ」であり、ポルシェとミシュランとの間で共同開発された”新しいウルトラハイパフォーマンスタイヤ”が「車両の全体的なパフォーマンスを向上させ、安全性を高める」パーツとして新しく提供されることに。
新しいポルシェ・カレラGT用のタイヤはこんな製品
ミシュランによると、この新しいタイヤは最新の技術とゴム化合物を取り入れており、「ハイパフォーマンス構造」によって湿潤および乾燥した条件下での性能を向上させることが可能なのだそう。
「カレラGTは夢のクルマです。この新しいタイヤが、この伝説のパフォーマンスを新たな次元に引き上げたことを嬉しく思います。20年も前のクルマのために新しいタイヤを開発するのは非常に珍しいことですが、これは、カレラGTとその顧客が今でもポルシェにとってどれほど重要であるかを示しています。」
ポルシェ開発ドライバー ヨルク・ベルグマイスター
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タイヤは2種類の異なるゴム化合物で作られていると説明されており、内側のショルダーにはシリカ酸が使用され、これは湿った路面でのグリップを向上させるための最適な配合によって構成されます。
一方、外側のショルダーは乾燥した路面用に設計されていて、接地面はドライビングダイナミクスとハンドリングの徹底的なテストを通じてさらに最適化され、その一部はニュルブルクリンク・ノルトシュライフェにて開発が行われた、とのこと。
この新しいタイヤにより、カレラGTは「より安全に」走ることが可能になったのだと考えてよく、そして「より速く」走ることも可能になったのだとも考えられます。
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