Image:Ferrari
| 最近のフェラーリは「レッド」以外のカラーのほうが似合うと思われるデザインを持っている |
そのぶんオーナーにとっては「悩ましい」選択が増えることに
さて、フェラーリは799台限定の新型ハイパーカー「F80」を発表したところですが、同時にカーコンフィギュレーターも公開しています。
このF80はすでにすべての個体が”完売”しており、そしてそれぞれのオーナーさんはフェラーリディーラーもしくはフェラーリ本社にてスペックを決定するものと思われるので(一般向けとしての)オンラインカーコンフィギュレーターを公開する必要はなく、しかしそれでもこうやって公開してくれるのは「さすがフェラーリ」といったところかもしれません(フェラーリはデイトナSP3のような少量生産モデルであってもカーコンフィギュレーターを公開している)。
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今回からややカーコンフィギュレーターの仕様が変わる
なお、このフェラーリF80からカーコンフィギュレーターの仕様がやや変わっているようで、まずはフェラーリの「オススメ」とも言える基本コンフィギュレーションが登場し、それらを調整してゆくという流れとなっているもよう。
こちらはスペシャルカラーのヴェルデ・マソーニ・オパコ(オンラインカーコンフィギュレーターで確認できる唯一のマットカラーである)。
高輝度塗装っぽく見える「ラメ・ミカ」。
おなじみロッソコルサ。
ホワイトパールの「ビアンコ・イタリア」。
こちらは高輝度塗装のブルー・エレットリコ。
フェラーリ創業70周年記念モデルで人気を博したグリーンジュエル。
こちらはシルバーの高輝度塗装だと思われる「アルミニウム・ルシード」。
おなじみイエローパールのジャッロ・トリプロ・ストラート。
もちろんフェラーリF80では「自分仕様」も自由に選択が可能
しかしながらこういった「オススメ」に限定されず、自身の考えた仕様を再現できるところは今まで同様で、たとえばボディカラーだと「スタンダード」「ヒストリカル」「クラシック」「スペシャル」「マット」がラインアップされ、「スペシャル」には”ロッソスーパーカー”なるカラーも見られます(F80とともに登場した新色かもしれない)。
そしてボディにはナンバーを入れることができ、フロントフード、ドア、リアフェンダーといった位置を選べます。
なお、ストライプを反映させることも可能ですが、コンフィギュレーター上では「ステッカー」と表示されており、これが実際にステッカーなのか、今まで通りのペイントなのかはちょっと不明(フェラーリはこれまで、こういったストライプを”リバリー”と表現し、手作業による塗装にて再現してきた)。
ちなみにこの「ステッカー」はメインカラー(太い方、16色ある)の他にサブカラーとしてロッソコルサ、ジャッロモデナ、ブラック、アルジェント・ニュルブルクリンクを選択可能。
「サブカラー」なしの「レーシングストライプ」だとこんな感じ。
このほか、フェンダー上のスクーデリア・フェラーリエンブレムは「ペイント」仕様を選べます。
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フェラーリF80では「カーボンボディ」も選択肢に登場
カーボンファイバー製パーツも大量に用意され、しかし注目すべきは「カーボンボディ」を選べることで、しかしこのフルカーボンボディは生産能力が非常に限られるため、デイトナSP3では「わずか3台」しか製造されておらず、よってF80でも生産台数が限定されるのかどうかは不明です。
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ホイールは「標準(おそらくはアルミ製)と「カーボンファイバー製」がラインアップされ(両者のデザインはほぼ同一)、興味深いのは「シルバーペイント」が選択できること。
これを選ぶとリム部分がシルバーへと変更されますが、この「ツートン」はワンオフモデルの「KC23」にて導入されたもので、やはりフェラーリはワンオフモデルにて採用した意匠を市販車へとフィードバックする事が多いようですね。
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ちなみにこちらは「そのまま」のカーボンホイール(センターキャップはイエロー、ブラック、カーボンから選べる)。
なお、これまでのフェラーリのスペシャルモデルに見られた「センターロック」ではなく、通常の”5穴””を固定方法として採用しています。
ブレーキキャリパーは9色から選択可能(とは言ってもフェラーリの伝統に従いブラック、レッド、イエロー、シルバー系に集約され、マクラーレンやランボルギーニのようなオレンジそしてグリーンは選べない)。
このフェラーリF80は「未来的」な印象が非常に強く、それを考慮すると高輝度塗装や無機質さを感じさせるカラーリングが”向いている”可能性もあり、幸運な799人のオーナーはその仕様を決めるまでに悩ましい時間、あるいは眠れぬ夜を過ごすことになるのかもしれません。
なお、標準にて用意されるインテリアカラーが限定されており、よってそれに合わせた外装色を選ぶのがベターかも知れませんが、このF80についてはほとんどのオーナーが「テーラーメイド」を選択すると思われるので、オンラインカーコンフィギュレーターの幅を超えた様々な素材やカラーを自由に組み合わせることとなりそうですね。
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