| 現在、「2035年の内燃機関禁止」は先行き不透明ではあるが |
このままの流れで行けが「労働者」「市場」保護の観点から先送りせざるを得ないだろう
さて、韓国のデザイナー、チーフン・リー氏が「フェラーリ ヴィチェンツァ(VICENZA)」なるコンセプトカーを発表。
もちろんこれはフェラーリ公式ではなく、同氏が独自に考案したものですが、その背景にあるのは今後待ち受ける「2023年の欧州のガソリン車販売禁止」に向け、現時点ではガソリン車しか持たないフェラーリがどうやって生き残るかという一つの道を模索したうえでのひとつの提案だと語られています。
よってこのフェラーリ ヴィチェンツァはピュアエレクトリックパワートレーンを持つという設定の「未来のクルマ」というわけですね。※パワートレーン詳細は明かされていない
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フェラーリ ヴィチェンツァはこんなクルマ
そこでこのフェラーリ ヴィチェンツァを見てみると、ジャンルで言えば「SUV」。
ただし同氏は「フェラーリのDNA」を考慮しワイド&ロー、そして2ドアスタイルにてこのクルマをデザインしていますが、もうひとつフェラーリのDNAを反映させたいと考えたのが「モータースポーツ」。
今のところピュアエレクトリックカーで戦えるジャンルは多くはなく、しかしもっともメジャーと思われるのが「エクストリームE」や「ダカール」などのラリー競技。
よってこのフェラーリ ヴィチェンツァもまた(フェラーリの未体験ゾーンではあるものの)フェラーリのDNAのひとつである”モータースポーツ”を強く意識したクルマということになるわけですね。
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参考までに、フェラーリは数年前に「プロサングエの小型版を計画中」だと報じられていますが、現時点ではこの計画が生きているのかどうかについては不明です。
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参照:Cheeheon Lee(Behance)