Image:Genesis
| その姿はヴィジョン・グランツーリスモとは異なり「レーシングカーらしい」スタイルに |
現時点ではチーム体制、ドライバーの発表はなされていない
さて、2015年にヒョンデから独立したプレミアムブランド「ジェネシス」。
この10年で「韓国唯一のプレミアムブランドとして」ドイツの伝統的なブランドやトヨタのレクサスに対抗する高級車の選択肢を提供してその名を広め、セダンやSUV、さらにはワゴンをラインアップに加えてきましたが、先日ついにモータースポーツへの参戦を表明し、そして今回は名門であるル・マン24時間レース”のLMDhクラス”へと参戦するためのハイパーカーのティーザー画像を公開することに。
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まだまだジェネシスの「ハイパーカー」の詳細は不明であるが
なお、ジェネシスの「ル・マン参戦」は9月に発表されていたものの、今回のデザインスケッチの公開とともに、伝説のレースドライバー、そして現在はジェネシスのアンバサダーを務めるジャッキー・イクスが登場する新しいビデオも公開されています。
79歳、ベルギー出身のジャッキー・イクスは、ル・マン24時間レースとデイトナでのハイブリッドプロトタイプをもって長距離レースに参戦するジェネシスの進出を盛り上げていますが、現時点ではジェネシスが世界耐久選手権(WEC)やIMSAスポーツカー選手権に参戦するかどうかについては言及せず。
また、LMDhプロトタイプがトップカテゴリーのレースにいつ登場するのかというタイミングについても詳細は分かっておらず、しかし、ティーザー画像がソーシャルメディアに登場したことから、フルデビューは間近であり、耐久レースプログラムの詳細が明らかにされることが期待されます。※オレカ製シャシーをベースとして、ヒョンデ自社開発の内燃エンジンを搭載し2026年にデビューすると言われている
一方親会社のヒョンデは、2012年に設立されたヒュンダイ・モータースポーツ部門を通じてWRC(世界ラリー選手権)やTCR(ツーリングカー選手権)に参戦していますが、ジェネシスはモータースポーツへの野心をさらに高め、いっそうその存在感を高めることとなるのは間違いなさそう。
しかしながらランボルギーニ、BMWもル・マン24時間レースに復帰しながらも予期したほどの成績を残せておらず、そこでジェネシスがどのくらいの競争力を発揮できるのかには期待がかかるところですが、残念ながら現行のLMDh規定では、レースに参戦するにあたって市販バージョンの製造・販売を行わねばならないというホモロゲーションが必要とされていないため、市販車としての発売はないと見られています。
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