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世界初、「植物由来の素材」へと変貌を遂げた吉田カバン ポーター / タンカー新バージョンを買ってみた。価格は上がっているものの、細部を見るとそれだけの価値はある

世界初、「植物由来の素材」へと変貌を遂げた吉田カバン ポーター / タンカー新バージョンを買ってみた。価格は上がっているものの、細部を見るとそれだけの価値はある

| 吉田カバンは様々なブランドとのコラボレーションによって自身の品質と技術を高めている |

基本思想はそのままに機能や使い勝手が大幅にアップデート

さて、発売されたばかりのポーター(吉田カバン)・タンカーシリーズ トートバッグ(L)を購入。

ポーターシリーズは東レとの共同開発による「”とうもろこし”と”ヒマ”からできた100% 植物由来のバイオベースナイロン」を使用したエコなバージョンへと切り替わっている途中ですが、まずはセージグリーンシリーズ、そしてアイアンブルーシリーズが発売され、そして今回はついに「ブラック」が投入されることとなっています。

そのコンセプトは「ALL NEW TANKER〜何も変わらず、何もかもが変わる」というもので、ここでそのディティールを紹介してみたいと思います。

新しいポーター / タンカー トートバッグLはこんな製品

上述の通り、この製品に使用されるのは植物由来のナイロン(世界初)であり、その見た目や手触りはこれまでのタンカーに使用されるものとほぼ変わらないといった印象。

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強いて言うならば光沢がやや強く、織りの密度が上がり、「しっとり」したというくらいですが、視覚的に「新シリーズ」であるということがわかるのはこの織ネームで、今までよりも白っぽく、そして解像度の高い刺繍となっています(糸が細くなっている)。

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ナイロンツイル(表面)+ポリエステル綿(中間層)+ナイロンタフタ(裏面)の3レイヤー生地という構造は今までと変わらず、全体的な印象はコンセプト通り「何も変わらず」。

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一方で細部にはいくつかの変化があり、これまで「一回でも使用すれば塗装が剥げていた」金属パーツについては「6度もの」塗装を施すことで強度を上げているのだそう。

現時点ではどれくらいの耐久性を持つのかはわかりませんが、今後の使用によってそれは明らかになるのかもしれません。

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なお、(以前のタンカーの)同じ製品を持っていないのでナントモではあるものの、新タンカーでは各部のステッチがより「しっかり」しているようにも。

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さらにはポケット部に用いられるベルクロの4つの角が「丸く切り落とされ」人体に対する攻撃性が低められることに。

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ちなみに以前のバージョンでは角がピンと立っていて、角度や状況によっては肌に引っかき傷を作ったこともあり、これを「改善」したのが新型ということになりそうです。

ちなみにこの「ベルクロ部の角を丸くする」のはヴァレンティノとのコラボ製品にて取り入れられた仕様だと解釈していますが、吉田カバンはハイブランドとのコラボレーションによって(その考え方を取り入れることで)自身の品質をも高めているのだと解釈できますね。

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さらに底面には樹脂製の「足」が追加。

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その他、この製品には使用されていませんが、「新タンカー」シリーズでは、そこに用いられるバックル、ナスカン、ジッパー(ファスナー)なども改良を受け、その機能や操作性が向上している、とのこと(ポーターシリーズのジッパーはお世辞にもスムーズとは言えなかったが、新シリーズではぐっと操作感がスムーズになっているらしい)。

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こうやって細部を見ると「何も変えないまま、すべてを変えた」という吉田カバンのコンセプトが良く理解できるというものですね。

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内側は吉田カバンらしくポケットがたくさん。

A4サイズのファイル、15インチサイズのノートPCを収納できます。

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両サイドには500mlサイズのペットボトルが入るポケット。

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背面には「書類入れ」。

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このクリアポケットは(中が見えるので)なかなか便利な存在ですが、取り外して単体にて使用することも可能です。

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ストラップが付属するので「ショルダーバッグ」としての使用も可能です。

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新素材・新仕様への移行に伴い価格も上昇していますが、細部を見る限りでは「十分にそれだけの価値がある」という印象です。

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