
Image:Ferrari
| 現代では「グリーンのフェラーリ」は非常に少ないが |
おそらく今後、グリーンのフェラーリが「積極的に選ばれる」ようになるだろう
さて、フェラーリが「ブルー」に続き「グリーン」に関する投稿を公式SNSにて行っており、そこでは3つのグリーンが紹介されています。
一般にはフェラーリというと「ロッソ(レッド)」というイメージがあるものの、すでに紹介した通り過去にはブルーを積極的に用いていたことがあり、そしてグリーンもまたフェラーリにおいては「重要なカラー」。
ここでフェラーリの紹介する「3つの象徴的なグリーン」を見てみましょう。
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フェラーリはこんな「グリーン」を重要だと捉えている
まずフェラーリが筆頭に挙げるグリーンは「グリーンジュエル(Green Jewel)。
これは1965年のフェラーリ365P2へのオマージュとしてフェラーリ70周年記念(2016年)の折に新しく調合されたカラーであり、当時の現行モデル5車種各70台のうちの「1台」に設定されています。
つまりは70周年記念モデルとして「合計で5台のみ」が製造され、その後も特別オプションとして選択できるようになったカラーですが、非常に鮮やかな発色を持つことで知られます。
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そして次は「ヴェルデ・ツェルトウェグ(Verde Zeltweg)」。
これはフェラーリのモータースポーツにおけるルーツを表すひとつのカラーであると説明され、「最も濃いメタリックグリーン」なのだそう。
最後に紹介されるのは「ヴェルデ・フランチェスカ(Verde Francesca)」。
発光エフェクトを持つと紹介されており、「洗練」「光の奥行き」を表現するカラーでもあると説明されています。
フェラーリとグリーンとは「切っても切れない関係にある」
ここで紹介した意外にもフェラーリには多数のグリーンが存在し、そして過去にも多数のレーシングカーが活躍したことからも「グリーンはフェラーリにとって切っても切れない」関係に。
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ただ、現代ではフェラーリのみならず多くの自動車メーカーにおいてグリーンの人気が下火になってしまい、フェラーリにおいても「グリーンは1%未満しか存在しない」と言われていますが、近年は(過去の反動なのか)グリーンが復権する兆しが見られ、エンツォ・フェラーリの実子であるピエロ・フェラーリが「グリーンのプロサングエ」をオーダーしたこともあり、現在”もっとも”注目を浴びている色味でもありますね(このヴェルデ・ドーラはかつて父が所有していたフェラーリをイメージしたもの)。
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エンツォ・フェラーリの息子がオーダーしたプロサングエが公開!亡き父が乗っていたフェラーリと同じカラーを再現し、ボディサイドにはあえて「エンブレムなし」
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そのほか、最新モデルである296スペチアーレでは新色「ヴェルデ・ニュルブルクリンク」がお披露目されており、ここから一気に「グリーンのフェラーリ」が増えることとなるのかもしれません。
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フェラーリ「近年、グリーンが重要なキーカラーとして復活しています」。ただしグリーンのボディカラーを持つフェラーリは現存する車両のわずか1%だけらしい
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参照:Ferrari